スマホのバッテリーは充電方法で寿命が決まる!?
本記事の想定読者
- スマートフォンのバッテリーの減り具合に、いつも頭を抱えている
- スマホを充電するベストな方法ってあるの?
- 最適なスマホの充電タイミングについて知りたい
- 充電器は純正じゃないとダメなのか?
- スマホを高速充電する方法って?
充電のやり方次第でスマホのバッテリーは長持ちします!
結論からお伝えすると、スマホのバッテリー事情について理解して、充電方法をちょっと工夫するだけで、かなりバッテリーの寿命を延ばすことができます。
ただ業界でも意見が分かれていて「これをやっておけば間違いない!」的な回答が無いのが現状ですが、「だいたいこうしておけば劣化は防げるだろう」くらいの回答はいくつか存在するのも事実です。
充電事情を知って、スマホのバッテリーを長持ちさせましょう!
そこで本記事では、現状でスマホ充電の際に気を付けておくと良いことについてサクッとまとめてみました。
本記事で取り上げている事柄について知っておくけば、長い目で見れば間違いなくスマホのバッテリー寿命は延びること請け合いです。
本記事の内容
スマホに最適な充電タイミング|リチウムイオンバッテリーとは?
ここではスマートフォンのバッテリーに採用されているリチウムイオンバッテリーについて、簡単に見ていきます。
リチウムイオンバッテリーとは?
リチウムイオンバッテリーとは、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池のことで、ザックリ言ってしまえば充電して繰り返し使える充電池のことです。
エネルギー密度が高いので小さくて軽い電池にしてもパワフルで、自然に放電してしまう量も少ないうえ、継ぎ足し充電にも対応。
長寿命で繰り返し使えるため、現代のモバイル機器には欠かせないバッテリーと言って差し支えないでしょう。
ただその反面、次のようなデメリットもあります。
リチウムイオンバッテリーのデメリット
- 過充電による破裂・発火の危険性
過度に充電することで回路がショートしてしまう。最悪の場合、破裂や発火につながる。 - 過放電によるバッテリー劣化の恐れ
バッテリー残量をゼロの状態にしておくことで化学変化によりバッテリーが劣化してしまう。最悪の場合、バッテリーとして機能しなくなる。
リチウムイオンバッテリーは「過充電(バッテリー残量100%の状態)」または「過放電(バッテリー残量0%の状態)」の状態に最も負荷がかかり、バッテリーが劣化する特性があります。
とはいえリチウムイオンバッテリーを安全に利用できる状態に保つことには高い技術力が必要になることに変わりはありません。
そのためバッテリー製品に関しては、信頼性の高いメーカーの商品を購入することを強くオススメします。
スマホに最適な充電タイミング|対策
ここではスマートフォンを適切に充電するために知っておいてほしいことについて、解説していきます。
バッテリーに負荷をかけないことが大切
リチウムイオンバッテリーの破裂・発火・劣化の原因になる「過充電」「過放電」の性質を踏まえて、スマホの充電の際に行いたい対策は、次の通りです。
これらを頭に入れて充電するだけで、スマホのバッテリーに対してかなり優しい充電が行えますよ。
バッテリー残量100%の状態で充電し続けない
過充電の原因になり、バッテリーの劣化が進んでしまいます。
過充電で一番多いのが「就寝前にスマホを充電しっぱなしにする」ケース。この充電方法だと朝までずっと充電し続けるので「過充電」状態となりバッテリーが劣化してしまいます。
「タイマー機能付きスマートプラグ」で対策!
コンセントと充電ケーブルの間に装着するだけでタイマー機能を使って自動的に電流の流れをコントロール(オン/オフ)できるようになるので、スマホを充電しっぱなしにしても安心!
過充電させずに済むので、バッテリーの劣化を防げますよ。
バッテリー残量0%の状態で放置しない
バッテリー残量0%で放置すると過放電の原因になり、この場合もバッテリーの劣化が進んでしまいます。
不必要な充電をしない
充電回数を多くするとバッテリーを劣化させる可能性があります。
「少しバッテリー減ってるし、充電する時間あるから、ちょっとチャージしちゃおうかな~」
こうした不必要な充電は、充電回数をむやみに増やすことになるので控えた方が無難です。
充電しながらスマホを過度に使わない
バッテリーを労わるなら、充電中はなるべくスマホを使わないようにするのがオススメです。
スマホでゲームをしたり動画を観るとスマホ本体が熱くなってくることがありますね。この高温状態もバッテリーに負担がかかり、劣化を促してしまう恐れがあります(「高温劣化」といいます)。
スマホに最適な充電タイミング|充電のタイミング
ここではスマートフォンを充電するうえで最適とされるタイミングについて、ご紹介します。
スマホの充電を始める・止めるタイミング
リチウムイオンバッテリーの性質を踏まえた最適な充電を始めるタイミング、充電を止めるタイミングはそれぞれ次の通りです。
充電開始のタイミングは、バッテリー残量20%が目安
スマホの充電を始めるタイミングは、バッテリー残量20%を目安にしましょう。
バッテリー残量が0%に近付くにつれて過放電が生じるので、残量20%を切るくらいを目安にするとバッテリーへの負荷を最小限に抑えられます。
逆に残量20%以上で”継ぎ足し充電”するとバッテリーを劣化させる可能性があるのでおすすめしません。
充電終了のタイミングは、バッテリー残量80%が目安
スマホの充電を止めるタイミングは、バッテリー残量80%を目安にしましょう。
バッテリー残量が100%に近づくにつれて過充電が生じるので、その手前である80%を目安にするとバッテリーへの負荷を最小限に抑えられます。
スマホに最適な充電タイミング|充電に関する疑問
ここではスマートフォンの充電に関してよく耳にする疑問をピックアップして、それぞれ回答していきます。
継ぎ足し充電はバッテリーの劣化を早める?
極端に劣化するわけではありませんが、むやみな継ぎ足し充電は長い目で見るとバッテリーの大幅に劣化させることにつながる可能性があるので避けた方が無難でしょう。
バッテリーを冷やすと長持ちする?
「バッテリーが高温にならないようにする」という意味では的外れではないと思いますが、それ以上に懸念すべきはバッテリーを冷やすことで生じる結露によって、バッテリーの回路がショートしてしまう恐れがあることです。
そうなるとバッテリーが使えなくなってしまいますし、スマホの故障原因にもなりかねないので、スマホが熱くなったからといって冷蔵庫で冷やしたりするのは控えるべきでしょう。
充電器は純正品じゃないとバッテリーを劣化させる?
最近の充電器は純正品と同様に使えるものが多いので、信頼できるメーカーの充電器であれば、使ってもバッテリーを劣化させる心配はないでしょう。
ワイヤレス充電はスマホのバッテリーに悪影響を及ぼす?
近年スマホのワイヤレス充電の国際規格「Qi(チー)」への対応が一層進んできたことから、Qi対応充電器の商品が増えています。
結論から言ってワイヤレス(無線)でもワイヤード(有線)でも基本的にバッテリーに与える効果に変わりはないそうなので、問題ないでしょう。
ただ置くだけで充電できる利便性の高さから、置きっぱなしにすることで「過充電」を招くことには注意すべきでしょう。
Qi充電器は「立て掛け型」がオススメ
ちなみに個人的には、ただの置き型は充電時の微細な振動でスマホが充電器から落ちてしまうことがあるので、立て掛け型の方が好きですね。
iPhoneは高速充電できない?
いいえ、むしろメチャクチャできます!
実のところiPhoneは、iPhone8以降の機種すべてで高速充電に対応しています。
アップルが推奨する条件に従って下記アイテムを揃えてチャージしてみましたが、あまりの爆速ぶりに度肝を抜かされました!
機種にも依りますが、通常充電の役2倍は速くなると思いますよ。
なおiPhoneを高速充電する方法について興味のある方は、下記の記事をチェックしてみましょう。
関連記事【iPhone充電速度が2倍以上早くなる!!】遅い原因は充電器・ケーブル!iPhoneを高速充電させて時間を節約する方法
スマホに最適な充電タイミング|反対意見
ここでは、これまで述べてきたスマートフォンの充電方法とは異なる意見について、ピックアップしてご紹介したいと思います。
アップルのスマホ充電に対する見解
これまで述べてきたことに真っ向から反対する意見も存在していて、その代表的な意見の一つがアップルの公式見解です。
Appleのリチウムイオンバッテリーは、いつでも好きな時に充電できます。再充電の前に電力を完全に使い切る必要はありません。
またAppleのリチウムイオンバッテリーは、繰り返し充電して使えます。バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ると(放電すると)1回の充電サイクルを完了したことになりますが、必ずしも1回の充電ごとにすべてを使い切る必要はありません。
例えば、バッテリー容量の75%を1日で消費し、夜のうちにフル充電したとします。翌日25%を消費する、すなわち合計100%消費すると、2日で1回の充電サイクルを完了したことになります。
引用:アップル公式サイト
要するに「バッテリーは好きなタイミングで充電してOK!」ということですね。
他にも様々な意見が散見されますが、実際のところ統一的な正解が導かれるには至っていないのが現状です。
スマホに最適な充電タイミング|まとめ
「【決定版】充電タイミングでスマホのバッテリー寿命が決まる!?バッテリーを劣化させない充電方法」と題して、スマートフォンのバッテリーを劣化させない最適な充電方法について、詳しく解説してきました。
スマホに最適な充電タイミングを総括
リチウムイオンバッテリーの性質を考慮したスマホに最適な充電方法を実践する場合、次の項目に気を配るといいでしょう。
スマホ充電のポイント
- 充電開始に最適なタイミングはバッテリー残量20%が目安
- 充電終了に最適なタイミングはバッテリー残量80%が目安
- こまめに継ぎ足し充電しない(充電回数を増やさない)
- 充電しながら過度なスマホ操作を行わない(「高温劣化」防止)
- バッテリー残量100%の状態でさらに充電しない(「過充電」)
- バッテリー残量0%の状態にしない(「過放電」)
【完全版】理想的なスマホ充電方法
スマホに最適な充電方法は、充電開始をバッテリー残量20%以下、充電終了を80%程度に統一し、それ以外のタイミングでは充電しない。また充電中の過度なスマホ操作は控え、バッテリー残量が0%または100%に近付かないよう配慮する。
以上が最適な方法ですが、正直ルールが厳しくて面倒くさいですよね。そんな方には簡易版をご用意しました。
【簡易版】最適なスマホ充電方法
スマホを充電するときはバッテリー残量20%以下、充電を止めるときはバッテリー残量80%程度にする。
これだけを意識してもバッテリーへの負担はかなり軽くなるので、やってみる価値アリです。
スマホのバッテリーがすぐ減るのは「設定」が原因かも・・・?
スマホのバッテリーがすぐに無くなってしまうとお悩みの方、もしかしたらスマホの設定を変えるだけで改善するかもしれませんよ。
スマホのバッテリー消費を節約して長持ちさせる方法をまとめた記事があるので、よかったら覗いてみてくださいね。
関連記事【対処法まとめ】スマホのバッテリーがすぐ減る原因は設定にあり!バッテリー消費を節約して長持ちさせる方法
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