話題のノイキャン完全ワイヤレス二機種を真っ向勝負で比較!!
甲乙つけがたいノイキャンTWS二機種を忖度なしの徹底比較
巷で話題のノイズキャンセリング機能搭載・完全ワイヤレスイヤホンApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」。
いずれも固有の優位性があって、一口に「ああだ、こうだ」と甲乙つけがたい秀逸な製品です。それだけに購入する際はどちらを購入すべきか非常に悩むところでしょう。
僕はレビューを書く関係で問答無用で二機種を購入しましたが、もし純粋に自分が欲しい方だけを買うんだったとしたら相当悩んだでしょうね。というより使ってもいないのに選ぶなんて至難の業だったと思いますw
そんなわけで今回は気になるノイキャン完全ワイヤレス「AirPods Pro」と「WF-1000mx3」を様々な角度から比較検証を行って、それぞれの優位点・劣位点をあぶり出していきます。
ちなみにノイズキャンセリング性能を検証するためのベンチマークにはBOSEの最新ノイズキャンセリングが搭載された「NOISE CANCELLING HEADPHONES 700」を用いました。この現状で最強のノイキャンワイヤレスヘッドホンに比べて両者がどれだけ肉薄するか。必見です!
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では早速、ノイキャン完全ワイヤレス「AirPods Pro」と「WF-1000mx3」の比較検証を行っていきましょう。
本記事の内容
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|製品スペック
まずはApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」のスペックを比較してみましょう。
Apple 「AirPods Pro」 |
SONY 「WF-1000xm3」 |
|
サイズ(mm) | イヤホン(片耳):H31×W22×D24 充電ケース:H45×W61×D22 |
イヤホン(片耳):H18×W33×D29 充電ケース:H54×W78×D28 |
重量 | イヤホン(片耳):5.4g 充電ケース:45.6g |
イヤホン(片耳):8.5g 充電ケース:75g |
充電用ポート | Lightningコネクタ | Type-C |
Bluetooth規格 | Ver.5.0 | |
連続再生時間 | 約4.5時間 (+充電ケースで24時間以上) |
約6時間 (+充電ケースで約24時間) |
フル充電所要時間 | イヤホン本体:約60分 (急速充電:5分充電で1時間駆動) 充電ケース:約120分 |
イヤホン本体:約90分 (急速充電:10分充電で90分駆動) 充電ケース:約180分 |
Qiワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
対応コーデック | SBC AAC |
|
防水性能 | IPX4等級 ※イヤホン本体のみ※ |
非対応 |
販売価格 | 30,580円 (Amazonで1,529ポイント還元あり) |
24,220円 (Amazonで242ポイント還元あり) |
注目点は「サイズ感」と「防水性能」
細かいところの違いは色々ありますが、スペックのポイントは「サイズ感」「防水性能」でしょう。
「サイズ感」「防水性能」ともに「AirPods Pro」が優位
イヤホン本体の小ささ、充電ケースの大きさと重量などモバイル性がより優れているのは「AirPods Pro」です。
後ほどサイズ感も比較しますが、サイズ感の印象はまったく違いますね。
また「防水性能」については完全に「AirPods Pro」に軍配が上がっています。
IPX4と運動時の汗やちょっとした雨などに耐えられる防水性能を有している「AirPods Pro」に比べて、SONYは非対応なので優劣は明らかですね。
価格差「6,360円」をどう見るか
さほど大きな価格差ではありませんが「6,360円」という価格差もそれなりの判断材料になるかもしれません。
このクラスになると納得のいくスペックを誇る製品を買った方が効用が高いと思いますが、このあたりは個人によるところですね。
バッテリー性能の差は些末なレベル
再生時間では「WF-1000xm3」、充電速度では「AirPods Pro」が上回っていますが、いずれも実際の利用シーンでは大差を感じません。
結局4~5時間連続で再生する機会なんて多くありませんし、こまめに充電ケースでチャージすればバッテリーの不足は両機とも感じさせません。
両機とも急速充電に対応しているのも、いざ使いたいときにバッテリー不足を感じさせない利点ですね。
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|外観
ここではApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」を並べて外観について見比べてみます。
まったく趣の異なる二者
まず並べてみて単純に思うのは、まったく二者の趣き・出で立ちが異なること。
「AirPods Pro」はとにかくシンプル。
無駄のないデザインは、扱いやすさにもつながっているように感じます。
一方「WF-1000xm3」は、ビジュアル・質感ともに非常にリッチ。
特にツヤ消し加工されたハウジングのマット感は高級感が漂います。
円形のタッチセンサーも他社製品とは一線を画す美しさ。
デザインに関しては好き好きなので、この点は趣向で選ぶより他ないですが、いずれにしてもそれぞれユニークな存在感を放っているのは間違いないですね。
この方向性の違いが影響しているかはさておいて、イヤホン本体のサイズ・重量にもかなり差異が見られます。
まずサイズ感ですが、寸法を見る限りは大きな差は感じませんが、
実際手に取ってみると、何だか「WF-1000xm3」の方が大きく感じます。
「AirPods Pro」がコロッとしているのに対して、「WF-1000xm3」はゴツッとしている印象がそう感じさせるのかもしれませんね。
重さは「AirPods Pro」の方が片耳あたり3.1g軽いんですが、この感覚は数字から受ける印象以上に大きく感じます。
これは耳に装着する際に強く感じられますね。やはり軽い方が耳への負担が軽い分だけ装着感が良好なのは言うまでもありません。
ちなみに音楽をコントロールしたりする際に使用するセンサーは「AirPods Pro」は軸部分に、「WF-1000xm3」はハウジング前面に配されています。
後ほど「「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|操作性」の項目で触れますが、「AirPods Pro」の方が物理ボタンに近い感覚で扱うことができて反応も上々。個人的には「AirPods Pro」の方が好きです。
一方、充電ケースは明らかにサイズ・重量ともに大きく異なっています。
具体的なサイズは下記の通りです。
充電ケースの寸法
- AirPods Pro:高さ45mm×幅61mm×厚さ22mm
- WF-1000xm3:高さ54mm×幅78mm×厚さ28mm
手に持ってみると、やはりサイズ感の違いを強く感じます。
「AirPods Pro」の方が一回り以上小さい印象で、重さも約6割ほどと軽量。
「WF-1000xm3」もかなりコンパクトですが、よりモバイル性に優れているのは「AirPods Pro」でしょう。
余談ですが、個人的に「AirPods Pro」の充電ポートがLightningというのが残念でなりません。
iPhoneもLightningなので困るわけではないんですが、「WF-1000xm3」をはじめ多くのデバイスのようにUSB-Cポートを採用してくれたら充電ケーブルが1本で済むのに・・・なんて思ったりします。
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|操作性
ここではApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」それぞれの操作性について比べてみます。
案外見逃せないチェックポイント「操作性」
「AirPods Pro」はイヤホン軸に搭載された感圧センサー、「WF-1000xm3」はイヤホンハウジング表面に搭載されたタッチセンサーで操作を行います。
反応性の高さは「AirPods Pro」が圧倒的に優れている
やはりタッチセンサー式はまだまだ発展途上な技術で、どうしても押し損じが生じてしまうのが現状です。
「曲を次に飛ばしたかったのに、一時停止させちゃったよ・・・」というのは割とザラ。
それを意識してか、アップルはタッチセンサー式ではなく独自の感圧センサーを採用しています。
この感圧センサーは物理ボタンではないにもかかわらず、まるでリアルなボタンが付いているかのような押し応えが得られます。カチッカチッと押す感覚が伝わるんですよね、不思議。この押し応えのおかげで押し損じがまず生じません、非常に正確。
音楽のコントロールなどの操作のしやすさは断トツで「AirPods Pro」が優れていると言って差し支えないでしょう。
「AirPods Pro」のボタン操作の欠点を挙げれば「音量調節」ができないことでしょう。
この点ではSONYが製品発売後のアップデートで「音量調節」機能に対応したので優位です。
音声アシスタントによるハンズフリー操作は良好
「AirPods Pro」は「Siri」に対応、「WF-1000xm3」は「Siri」「Googleアシスタント」「Amazon Alexa」に対応しています。
個人的には「Amazon Alexa」が使い慣れているのでSONY側が優位に感じてしまいますが、こればかりは個々の趣向性の問題でしょう。一切使わない方もいるでしょうし。
いずれにせよ両機とも「Hey, Siri」「アレクサ・・・」のウェイクワードでハンズフリー操作が行えて便利です。
ノイキャン機能ON・OFFは「AirPods Pro」の方が断然スピーディー&スムーズ
「AirPods Pro」は感圧センサーの長押しor音声操作、「WF-1000xm3」はタッチセンサーの1回タップor専用アプリによる設定変更でノイズキャンセリング機能のON・OFFを切り替えることができます。
これもセンサーの反応の良さもあって「AirPods Pro」の方が切り替えやすいです。
「WF-1000xm3」はタッチセンサーの押し損じがあるので思うように操作できない場合があります。一方「AirPods Pro」は反応の良い感圧センサー、しかも”長押し”という間違いようのない操作によって切り替えられるのでこの差は圧倒的。
またノイキャン機能ON・OFFの切り替え挙動に関しても圧倒的に「AirPods Pro」の方が上というのもポイントです。
「WF-1000xm3」は「ノイズキャンセリング、ON」と都度アナウンスを流してから切り替えを行いますが、機能移行のもたつきを誤魔化しているように思えます。
「AirPods Pro」は「ポーン」という一瞬の効果音だけでノイキャン機能の切り替えをやってのけます。圧倒的にスムーズ。
このあたりは僕に言わせれば比べるまでも無く「AirPods Pro」完全優位ですね。
ボタンに割り当てるタスクは変更可能
「AirPods Pro」「WF-1000xm3」ともにアプリ経由でタスクの割り当て変更が行えます。
「AirPods Pro」は左右の感圧センサー操作それぞれに、下記のタスクを自由に選んで割り当てられます。
「AirPods Pro」タスク一覧
- ノイズコントロール
- Siri
「WF-1000xm3」も同様に左右のタッチセンサー操作それぞれに、下記のタスクから選んで割り当てることが可能です。
「WF-1000xm3」タスク一覧
- 再生コントロール
- 外音コントロール
- 音量コントロール
- Googleアシスタント
- Amazon Alexa
- 割り当てなし
一見するとSONYが豊富な印象を受けますが「AirPods Pro」はイヤホン左右の感圧センサーで音楽の再生/一時停止(1クリック)、曲送り(2クリック)・曲戻し(3クリック)に対応しているので割り当てる必要がありません。
つまりSONYが優位なのは”音量コントロール”、”割り当てなし”が行えること。
いずれにしてもセンサー操作のカスタマイズ性は「WF-1000xm3」の方が高いですね。
総合的に操作しやすいのは「AirPods Pro」
今回は特定機種の比較構図でレビューしているので「WF-1000xm3」に対して辛口評価になっていますが、操作性の良さは断トツで「AirPods Pro」が良好です。
”音量コントロール”がセンサー操作で行えないのは残念ですが、Siriで対応することは可能なのでさほど大きな欠点でもないでしょう。
今回アップルが投入してきた”感圧センサー”は本当に心地よい操作感で、病みつきになる感動があります。これは是非一度体感してほしいですね。
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|装着感
ここではApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」の装着感について比べた結果をお伝えしますよ。
正直に言ってしまえば、着けてみないと分からない
「着けてみないと分からない」とか言ってしまうと終わりなんですが・・・w
間違いないのは両機ともかなり完成度の高い装着感を実現させていること。
Apple「AirPods Pro」の場合
「AirPods Pro」の場合は、これまでのインイヤー型からカナル型に刷新されたことが功を奏して、装着安定性が格段に向上しています。
特殊なイヤーピースの形状は独自性を強く感じさせますが、このイヤーピースが恐ろしく絶妙に耳穴にフィット。遮音性の高さが装着した感覚で分かります。
高い技術力を有するアップルなのである程度のクオリティは想像がつきましたが、その斜め上を行く装着感。わずか3サイズのイヤーピースで「まさか」な着け心地を実現させています。
言うまでも無く、この高い遮音性があって初めてノイズキャンセリング性能が活きてきます。
SONY「WF-1000xm3」の場合
一方でSONY「WF-1000xm3」も技術的に負けていません。
「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」という人間工学に基づく装着技術を採用していて、確かなグリップ感と程良い圧で快適な着け心地が得られます。
また「WF-1000xm3」は、イヤーピース好きには知られた存在である「ハイブリッドイヤーピース(ロング)」と「トリプルコンフォートイヤーピース」が計7種類も同梱するという大盤振る舞いぶりを発揮。
ただでさえ上質でファンの多いソニー製イヤーピースが2種類付属するとあって、かなり多くのユーザーの耳穴に最適なフィット感が得られること請け合いです。
装着感は甲乙つけがたい・・・
個々人で耳穴の形状が異なるので一概に良し悪しを語ることは難しいですが、僕の耳穴で確かめた限り、両機ともかなり上質な着け心地でした。
僕個人としては「AirPods Pro」の方がよりしっくりくるフィット感が得られましたが、SONYも7種類のイヤーピースと人間工学に基づく機構で負けていません。
「AirPods Pro」が試着できるお店は限られますが、装着感が気になる方は、ぜひ店頭で両機を装着してみましょう。
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|音質
ここではApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」の音質を比べた結果をお伝えします。
両機とも実用性十分の音質を備えている
まず前提として、どちらも音の解像度は高く、聴く分にはまったく申し分ないサウンドクオリティを実現させています。
音楽を楽しむ、動画を楽しむという観点で不足は全く感じないレベル。これは間違いありません。
その上で、両者を比較してみます。
両者ともノイズキャンセリング機能ONの状態で、SONY「WF-1000xm3」のイコライザー機能はOFFにして聴き比べました。
音質はSONYの方がやや優位
まず静寂感とラウド感の共存が美しい洋楽ロックimagine dragons『Thunder』で聴き比べてみました。
やはり両機ともに優れた音の解像度を誇っている印象ですが、やや開放感・クリアで透き通ったような音質に秀でているのはSONY「WF-1000xm3」。
奥行感・音の反響感の表現がリアルなので臨場感がより感じられます。
一方「AirPods Pro」は「WF-1000xm3」に比べれば、やや全体の解像度が落ちるように感じます。そう言っても”微か”な差ですが。
ちょっと楽曲の趣きを変えてBUMP OF CHICKEN『車輪の唄』で聴き比べてみても、両機の解像度の高さは健在。
キラキラと煌めく音の質感を見事に表現。聴いていて心弾むサウンドを両機ともに提供してくれます。
楽器の音とボーカルの声のバランスも良好。どちらのサウンドチューニングも秀逸ですよ。ホントに甲乙つけ難い・・・。
宇多田ヒカルの『あなた』を聴いてみると、宇多田ヒカルの心地よい歌声の響き方から解像度の高さを感じ取れます。
後に引く声の残響感もかなりリアルな描写で、生で聴いている感覚にかなり近い気がします。
正直imagine dragonsで感じた解像度の微妙な差がボーカルメインの楽曲で顕著になるかと思いましたが、それほど違いはありませんでした。
相変わらず両機ともに秀逸。
アデル『Someone Like You』に聴き替えても同様でした。
ボーカルの息遣い、声の微妙なかすれ具合。これが完全ワイヤレスで実現しているということ自体が素晴らしい。ここでも甲乙つけ難い結果に。
強いて言えばSONY優勢、ただその差はあって無いようなもの
いろんな曲を聴いてみましたが、全体的に言えるのは「WF-1000xm3」の方が「AirPods Pro」よりも音に厚みがある(解像度が高い)ということ。
ただ「WF-1000xm3」には圧縮されて劣化した音源をアップスケーリングしてハイレゾ相当の音質に変換する「DSEE HX」機能などが搭載されていますが、その割にはあまり”差”として感じられなかったのは、ちょっと驚きました。
とはいえここで示した「差」というのは非常に微妙で、「聴き比べてやろう!」という姿勢で臨まないとその違いは実感しにくいです。
音の専門家でもない限り、多くのユーザーにとっては、これらの差を日常的に感じられるかといえば「NO」と言って過言ではないでしょう。

ただしイコライザー機能をONにするとSONYの優位性が垣間見える
SONYには専用アプリを介して8種類のプリセット&2種類のカスタムから適用できるイコライザー機能が存在します。
このイコライザー機能で音にブーストをかけると、音楽を楽しむという観点からすれば「WF-1000xm3」が圧倒的な優位性を発揮します。
特に「Excited」というイコライザーを適用すると音に強いメリハリが生まれて、ポップスやロックが見違えるほどエキサイティングな躍動感を持ちます。
他にもプリセットで7種類から選べる楽しさは「AirPods Pro」にはないメリット。
カスタマイズ性まで考慮するなら、音を楽しめるのはSONY「WF-1000xm3」でしょう。
無線接続の安定性は、まれにSONYが混線するイメージ
音質とは直接関係ありませんが、無線接続の安定性は「AirPods Pro」の方が優位だと感じています。
人混みの中でも混線せず、ほぼ途切れることはありません。
一方「WF-1000xm3」は、一瞬途切れたりすることが「AirPods Pro」では見られない頻度で見受けられます。
両機ともイヤホン片方がそれぞれ再生機と独立して接続する「左右同時伝送方式」を採用しているので、非常に安定したBluetooth接続と低遅延を実現。
それゆえ安価なモデルからすれば”圧倒的な接続安定性”が確保できていますが、あえて粗探しをするならSONYの方がやや接続性能は劣る気がしたので、念のためお伝えしておきます。
「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|ノイキャン性能
ここではApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000mx3」のノイズキャンセリング性能を比べた結果をお伝えします。
公衆の場でノイキャン性能をテスト
今回は程よい雑音・喧騒感のあるカフェで両機のノイズキャンセリング性能をテストしてみました。
実際の環境の騒音レベルは55デシベル。目の前の相手との通常の会話は問題なく行えますが、程よく周囲にざわつき感があるような状況になります。
よくよく聴いてみると、ノイズ除去性能に違いを感じる
何となく使っている分にはそう大きな差は感じないでしょう。
ただある程度意識的にノイズキャンセリングを使っていると「AirPods Pro」の方がよりノイズをキャンセリングしているのが分かります。
「AirPods Pro」のノイキャンは徹底して周囲の雑音を打ち消して耳にノイズを届けません。
一方で駅や空港などの場内アナウンスの声はある程度聴こえるように配慮されているようです。
例えばJRの車内で流れるアナウンスは音楽を聴いていても小さな音で聴こえるようにチューニングされていました。
これは僕の見解ですが、恐らく場内アナウンスなどスピーカーを介した特定の音に対してはノイズと認識させないようにしているものと考えられます。
このあたりにも配慮しつつ、それ以外の場所では相当な無音空間を展開してくれる「AirPods Pro」のノイキャン性能は驚きを隠せないレベルです。
一方「WF-1000xm3」のノイキャンは「AirPods Pro」に比べると、ノイズ除去が甘く感じられます。
必要十分な機能を備えていることは間違いありませんが、比べると今ひとつ足りない印象。
ちょっと遠くの方に喧騒があるようなザワザワ感を感じるんですよね。逆に「AirPods Pro」はこれさえもかき消している印象なんです。
「WF-1000xm3」がリリースされた直後はノイキャン性能に驚いたものですが「AirPods Pro」はさらにその上を行っていました。
音量を絞るとノイキャン性能に差が露わに
以上のようなノイキャン性能の差は音量を絞るにつれて顕著になってきます。
音楽がある程度の音量で流れているとノイキャン性能は誤魔化されます。音量を下げていくと誤魔化しが利かなくなって、ノイキャン性能の真価が問われるようになります。
するとやはり「WF-1000xm3」の方は人々の会話や人混みが生じさせるザワザワ感がどこか遠くの方に存在する感覚があります。今ひとつノイズを除去し切れていない証拠ですね。
こうしたノイズもかなりの精度でシャットアウトするのが「AirPods Pro」のノイキャン性能。
ほぼ無音の世界が突如として現れます。まるで突然自分が別の世界に誘われたような感覚に陥ります。これが小さなイヤホンで行われているんだから「すごい」の一言。
【結論】ノイキャン性能は「AirPods Pro」の方が優れている
誤解のないように伝えておくと「限りなく雑音が除去され無音に近くなる=高性能」とノイキャン性能を定義する場合、「AirPods Pro」の方が「WF-1000xm3」よりも二枚ほど上手です。
ノイキャン性能の高さで選ぶなら迷うことなく「AirPods Pro」ということは断言しておきましょう。
BOSE「NCH700」に肉薄する「AirPods Pro」のノイキャン
今回ノイズキャンセリング性能の良し悪しの判断基準として、現状で最強のノイキャン性能を誇るBOSE「NOISE CANCELLING HEADPHONES 700」を用意していましたが、まさかAppleとSONYの間でここまで顕著に差が出るとは思わず、BOSEの出る幕がありませんでした。
むしろ予想外にも「AirPods Pro」のノイキャン性能がBOSE「NCH700」に肉薄していたことに驚きました。
もちろんBOSEの方がノイキャン性能は上です。ヘッドホンということもありますが、これに異論はないでしょう。
BOSEに比べると「AirPods Pro」のノイキャンは飛行機に乗っている時に経験する気圧の変化のような圧を鼓膜に感じますが、BOSEはそれが無くてより自然な心地です。
ノイキャンの精度も細部に目をやるとBOSEの方が上だと感じます。さすがノイズキャンセリングのパイオニアという風格漂う圧倒的なノイキャンです。
ただこれにかなり迫る性能を見せた「AirPods Pro」には度肝抜かされっぱなしでした。カフェのような環境でのテストでは大きな差は感じられなかったので、より雑音が交錯する雑踏の中でのテストに切り替えたほどです。
小さなイヤホンでBOSEのノイキャンヘッドホンに迫ろうとは、末恐ろしい・・・。
ただ一つ「AirPods Pro」で注意してほしいのは、飛行中の機内におけるノイズキャンセリングはまだまだ未熟ということ(これは「WF-1000xm3」も同様でした)。
フライトという特殊な状況では、やはりBOSEが抜きん出た性能を発揮します。
仮に機内で使うことを念頭に置いているのであれば、この事実は頭の片隅に置いておくといいでしょう。
使えないわけではありませんが、限界はあります。

「AirPods Pro」対 SONY「WF-1000xm3」比較レビュー|まとめ
「【🎵AirPods Pro対SONY WF-1000XM3比較検証レビュー】ノイズキャンセリング性能・音質・使い勝手など話題のノイキャン完全ワイヤレスを比較してみた」と題して、大人気のノイキャン完全ワイヤレスイヤホンApple「AirPods Pro」とSONY「WF-1000xm3」の性能面の違いを比較検証して、両機の良し悪しをお伝えしてきました。
総合評価ではApple「AirPods Pro」に軍配
本記事を通じて見てきた優位性に加えて「AirPods Pro」にはiPhoneとの親和性の高さがあります。iPhoneとの連動感・一体感が超絶にヤバイです。
「特定のスマホに最適化させてイヤホンを作るとこんなに快適さが実現するのか・・・」と驚きを隠せない感動を体感できます。iPhoneユーザーなら迷わず「AirPods Pro」をおすすめしたいですね。
あくまで僕個人の見解ですが、価格差約6,000円を考慮しても「AirPods Pro」を選んだ方がより幸せになれます。このクラスの価格帯で製品を選ぶ際には”価格”ではなく”性能”で選ぶべきという好例ですね。
一方で「音質を絶対的に重視したい」「少しでもリーズナブルにしたい」のであれば、SONY「WF-1000xm3」という選択肢もありでしょう。
いずれにしても両機ともノイキャン完全ワイヤレスとしては名機クラスの逸品。選ぶのは困難を伴います。
そんなタフな決断を下す際の一助にこの記事がなれば、ブロガー冥利に尽きます。
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【25年4月現在】「ラインミュージック」で聴けるアーティスト
25年4月現在、「ラインミュージック」で聴ける代表的な音楽アーティストをほんの一部ですが掲載してみました。
洋楽アーティストに関しては、ほとんど網羅されていると言ってよいので、下記は邦楽アーティストに限定して掲載しています。
楽曲聴き放題のアーティストの例示
- 米津玄師
- BTS
- BLACKPINK
- LiSA
- 安室奈美恵
- 嵐
- [ALEXANDROS]
- いきものがかり
- 宇多田ヒカル
- AKB48
- Aimer
- 欅坂46
- コブクロ
- サザンオールスターズ
- スピッツ
- TWICE
- DREAMS COME TRUE
- 乃木坂46
- Perfume
- 浜崎あゆみ
- BUMP OF CHICKEN
- 星野源
- Mr.Children
- ももいろクローバーZ
- ゆず
- L'Arc~en~Ciel
音楽配信サービス全体で権利が解禁されていないジャニーズ系アーティストなどは流石に聴けませんが、これだけ押さえておきたいアーティストが数多く名を連ねているので、ラインナップに不満を感じることはありません。
最近はアーティスト側で音楽配信サービスへの意識が変化していて、続々と音楽配信サービスへの楽曲提供が発表されています。なので現状聴くことのできないアーティストが聴けるようになる日もそう遠くないでしょう!
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