ついに薄型で20000mAh搭載の大容量バッテリーが登場
2019年8月に登場し大容量10000mAhでPD対応、しかも薄型軽量だったことで人気を博した「PowerCore Slim 10000 PD」の存在は記憶に新しいところです。
しかし、Ankerは早くもこの機種に代わる、新世代モバイルバッテリーを投入してきました。それが「PowerCore Essential 20000 PD」です。
Anker PowerCore Essential 20000 PD
「PowerCore Slim 10000 PD」に似すぎているので(僕が勝手に)後継機としましたが、この先代機に比べて「PowerCore Essential 20000 PD」はバッテリー容量を2倍に増大させつつ、サイズ感はほぼ同じ、重量は約62%アップに抑えた、これからの時代に求められるスペックをフォローしたモバイルバッテリーになっています。
「PowerCore Essential 20000 PD」の特長
- 大容量20000mAhのバッテリー容量
- アンカー史上最軽量のPD対応大容量バッテリー
- PD対応USB-Cポート搭載で急速充電が可能
- USB-Aポートも搭載(先代機より出力数UP!)
- 小型デバイスに適切な充電が行える「低電流モード」搭載
- バッテリー残量を確認できる「LED Wheel」搭載
これまでの20000mAhを誇る大容量モバイルバッテリーとか一線を画すサイズ感・重量感を実現させている「PowerCore Essential 20000 PD」は、豊富なバッテリー容量・高い充電性能・モバイル性のすべてを満遍なく押さえたい欲張りな理想に適ったバッテリーと言っていいでしょう。
では早速、バッテリー容量20000mAhで携帯性・充電性能・サイズ感を高い次元で共存させた新世代モバイルバッテリーAnker「PowerCore Essential 20000 PD」について見ていきましょう。
本記事の内容
Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー|製品スペック
製品仕様
まずは「PowerCore Essential 20000 PD」のスペックをチェックしてみましょう。
バッテリー容量 | 20000mAh / 74Wh |
入力ポート | USB-C |
出力ポート | USB-C×1 USB-A×1 |
USB-C入力 | 5V=3A / 9V=2A / 15V=1.2A |
USB-C出力 (Power Delivery) |
5V=3A / 9V=2A / 5V=1.2A 最大18W |
USB-A出力 (PowerIQ) |
5V=3A / 9V=2A / 15V=1.2A 最大18W |
サイズ | 約158×74×20mm |
重量 | 約345g |
対応機器 |
|
飛行機への機内持ち込み可能です
現在のところ国内線・国際線ともにバッテリー容量160Wh未満のモバイルバッテリー持ち込みが可能です。Anker「PowerCore Essential 20000 PD」はバッテリー容量74Whなので問題なく機内へ持ち込むことができます。
ちなみに国内線ではモバイルバッテリーの持込個数の制限は100Wh未満なら無制限、100~160Wh未満は最大2個と定められています。
国際線の持込個数は各社で規定が異なるので、ご利用になる航空会社の規定を確認してみてください。
Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー|優れているポイント
ここでは特に「PowerCore Essential 20000 PD」の優れているポイントをご紹介します。
超大容量20000mAhのバッテリー容量
iPhone 11 / 11 Proを4回以上フル充電させることができる20000mAhの大容量バッテリーを備えています。
これだけ大容量なので、1日中デバイスのバッテリー残量を気にせずに過ごせます。
20000mAhとは思えない軽さ・サイズ感
これまでの超大容量バッテリーとは一線を画すサイズ感・重量感が実現しています。
PD対応の20000mAh大容量モバイルバッテリーは、ついにこのサイズ感・重量感に辿り着きました。
PD対応USB-Cポート搭載で急速充電が可能
PD対応のUSB-Cポートを搭載し、最大18Wの高出力でスマホやタブレットを急速充電することが可能です。
また密かにUSB-Aポートの出力数もアップしている点も見逃せません。
従来型のUSB-Aに対応したデバイスも、これまで以上に高速なチャージが行えます。
バッテリー残量を視認できる「LED Wheel」搭載
バッテリー残量をLEDライトで教えてくれるインジケーター”LED Wheel"を搭載しています。
4段階でおおよその残量が分かるので、何気に重宝する機能ですね。
小型デバイスにやさしい充電「低電力モード」を搭載
小型デバイスに最適な電流値で電力供給を行う「停電流モード」を搭載しています。
Bluetoothイヤホンなどを日常的に使用している方には嬉しい機能ですね。
Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー|外観・付属品
外観
現在販売されているモバイルバッテリー製品の中では群を抜くデザイン性の高さ。
今回もしっかりと上質な質感・デザイン性を感じます。
先代機「PowerCore Slim 10000 PD」に非常によく似たデザイン。
手に取って見ると、ますますそんな印象を受けます。
実際に「PowerCore Slim 10000 PD」と並べると、どちらがどちら一見すると分からないほど。
一方で厚さを比べると、両者にある6mmの差は”それなり”であることを感じます。
ただ比較すれば確かな違いがありますが、単体で持った感じだと気になるレベルではないと思います。
本体側面にはPD対応USB-Cポート・PowerIQ2.0対応のUSB-Aポートが一つずつ搭載されています。
前面に配された”LED Wheel”は相変わらず鮮やかで見やすいです。
LEDが示すバッテリー残量の目安
- LED1個点灯:バッテリー残量25%
- LED2個点灯:バッテリー残量50%
- LED3個点灯:バッテリー残量75%
- LED4個点灯:バッテリー残量100%
そして驚いたのは、"LED Wheel"ボタンの押し応えが改良されていること。
画像や言葉では伝えにくいので動画を撮ってみました。上が「PowerCore Essential 20000 PD」、下が「PowerCore Slim 10000 PD」です。
「PowerCore Slim 10000 PD」に比べて圧倒的に押した感触が柔らかくしっとりと沈み込みます。押すたびに鳴っていた「カチカチ」という音も一切なくなりました。
かなり上質なフィーリング。こんな細かい仕事を施してくるとは、さすがAnkerですね。
表面の細かい格子状のメッシュ加工は上質感の演出だけでなく、ちょっとした滑り止め効果にもなっていますよ。
角はしっかり面取り加工が施され、角全体が丸みを帯びているので、持ったときのフィーリングは上々です。
この辺りの品質でAnkerの右に出るメーカーは皆無でしょうね。
ディテールにこだわるなら、相変わらずAnkerが独走状態。
付属品
「PowerCore Essential 20000 PD」の付属品は次の通りです。
付属品
- USB-C & USB-Cケーブル
- トラベルポーチ
- 取扱説明書
急速充電したいiPhoneユーザーは専用充電ケーブルのご用意を
「PowerCore Essential 20000 PD」付属の充電コードはandroidの急速充電には対応していますが、iPhoneには対応していません。そのため急速充電を望むiPhoneユーザーの方は「USB-C - Lightning充電ケーブル」を用意する必要があります。
もし充電ケーブルを新調するのであれば、ぜひAnker「PowerLine+ II USB-C & ライトニングケーブル」を候補に入れてやってください。このケーブルは耐久性が高く、ケーブル自体も安物と違って柔らかく作られているので使い勝手が極めて良好です。
充電ケーブルに関しては下記の記事で解説しているので、よかったら覗いてみてくださいね。
-
【⚡Anker USB Type C-Lightning充電ケーブル新旧比較レビュー】Anker Powerline2とPowerline+2の違いは?|iPhone急速充電に必須なライトニングケーブル
続きを見る
PD対応急速充電器を用意すれば、バッテリー本体も急速充電できます
「同梱しといてくれよ!」って突っ込みたくなりますが・・・。
「PowerCore Essential 20000 PD」をより早く充電するにはPD対応急速充電器が必要です。
ホント上手く商売してるよなぁ~と感心してしまいますがw 確かにバッテリー本体をフル充電させる時間は劇的に短くなります。
ここでは「USB-A - USB-C充電ケーブル」とApple純正5W電源アダプタ、「USB-C - USB-C充電ケーブル」とPD対応急速充電器(Anker「PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ」)でそれぞれ「PowerCore Essential 20000 PD」をフル充電させた場合にかかった所要時間をまとめてみました。
バッテリー充電量 |
所要時間 |
|
Apple 5W電源アダプタ |
PD対応急速充電器 |
|
25% | 約7時間 | 約1時間30分 |
50% | 約15時間 | 約3時間 |
75% | 約17時間 | 約4時間50分 |
100% | 約23時間30分 | 約6時間45分 |
驚いたことにApple5W電源アダプタの場合、たった25%充電するだけで7時間も時間がかかりました。PD対応急速充電器がフル充電する頃に25%もチャージできないのでは、所要時間云々以前に実用性がありませんよね。
しかもフル充電までほぼ丸一日・・・。基本的にPD非対応チャージャーで充電することは避けるべきということが分かりました。
このような大差がつく結果を受けると、PD対応充電器の実用性(というか必要性)の高さは明らかでしょう。
僕としては、迷いなく併せてPD対応充電器も購入することをおすすめします。PD対応急速充電器を一つ持っておけば、モバイルバッテリーだけでなくスマホ・タブレット・ノートパソコンなど多くのデバイスで急速充電が行えるので、広い視野をもって考えればコスパはいいと思いますよ。
30Wの高出力に対応していることを購入条件にしましょう。ちなみに僕のおすすめPD対応充電器は下記の通りです。
おすすめのPD対応30W急速充電器
- ポートは一つあれば十分
- Anker「PowerPort Atom PD1」
- ポートがたくさんあった方がいい
PD対応急速充電器については下の記事で詳述しています。よかったら覗いてみてくださいね。
Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー|使ってみて感じたこと
率直に言って20000mAhってスゴイ!!
iPhone、AirPodsケース、iPad mini、Kindle、GoProなどなど。
出先でとにかく無暗に充電しまくってみましたが、それでも尽きることのなかったバッテリー容量は率直に言ってスゴイと感じました。
必要な際に適宜チャージを行うくらいの緩めなスタンスなら、平時だったら恐らく50%~60%くらいの使用量がMAXでしょうね。
出先でコンセントがある場所に依存しなくて済むのが何より楽。これだけ大容量だとまったくバッテリー残量に対する不安がありませんでした。
スマホとの重ね持ちは、ちょっとツライ
「PowerCore Slim 5000」や「PowerCore Slim 10000 PD」などはスマホとの重ね持ちができる携帯性に優れたモバイルバッテリーでした。
その感覚で「PowerCore Essential 20000 PD」を使うと心が折れそうになります。この使い方はちょっと強引でしたね。
無理ということはないですが、それなりに前腕の筋力が試されます・・・w
PD対応の急速充電はやっぱり速い!
最大18WのPD急速充電なら、iPhoneを30分で約50%チャージすることができます。
iPhone付属の5W充電アダプタと比べると2倍以上の速さに相当するとあって、PD対応急速充電を体験すると”充電観”が変わります。現代社会における時短テクニックといっても過言じゃないですよ。
【実測】「PowerCore Essential 20000 PD」の電流・電圧を計測してみました
”言うは易し”ということで、「PowerCore Essential 20000 PD」の急速充電性能を数値的に検証すべく、実際に充電時に流れる電流・電圧を計測してみました。
今回はApple「5W USB電源アダプタ」と「USB-A & Lightningケーブル」を使った充電と比較しました。
実測結果は次の通りです。
USB-Cポート充電時の電流・電圧実測結果
- Apple「5W USB電源アダプタ」
- 電圧5.08V×電流1.00A=電力約5.1W
- 「PowerCore Essential 20000 PD」
- 電圧9.07V×電流1.96A=電力約17.8W
出力数は約3.5倍、実際にスマホ(iPhone)を充電した際のチャージ量の差は30分間で約30%に及びます。
Apple純正品の充電性能とは比較にならない高出力で充電が行える「PowerCore Essential 20000 PD」は、その容量も相俟って、出先で大活躍すること請け合いなモバイルバッテリーと言えそうです。
Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー|まとめ
「【⚡Anker PowerCore Essential 20000 PDレビュー】USB Type-C搭載&大容量20000mAhはアンカー史上最軽量!PD急速充電にも対応したモバイルバッテリー」と題して、20000mAhの大容量バッテリーをこれまで存在し得なかった実用性の高いバッテリー製品に進化させた新世代モバイルバッテリー、Anker「PowerCore Essential 20000 PD」について紹介してきました。
超大容量バッテリーを携帯できる実用モデルの登場
これまでも20000mAhはありましたがかなり重かったり、PD非対応だったりとイマイチな製品ラインアップに留まっていました。
その点で「PowerCore Esseential 20000 PD」は上々なモバイル性能を維持しながら、大容量かつPD対応急速充電を可能にした画期的なモデル。
出先で多くの充電ニーズがある方には最適解といえるモバイルバッテリー製品が、いよいよ登場したなぁという感慨深さがありますね。
急速充電できなくても安い方がいい方には「PowerCore Essential 20000」
Anker PowerCore Essential 20000 PD
実は「PowerCore Essential 20000 PD」と同時にPD非対応版「PowerCore Essential 20000」もリリースされています。
見た目にその差はよく分かりませんが、PD非対応ということで価格も二千円安くなっています。
特に急速充電の必要性を感じない方には、安価に大容量を手に入れられるコチラのモデルがおすすめです。
この記事があなたのニーズに合致したモバイルバッテリーを購入する一助になれば、嬉しく思います。
iPhoneを急速充電する方法とは?
iPhoneはiPhone8から急速充電に対応していますが、付属品では急速充電を行うことはかないません。iPhoneを急速充電するには「高出力充電器」と「USB-C - Lightningケーブル」を用意する必要があります。
具体的な充電方法やおすすめの充電器・ケーブルについては、下記の記事にまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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