【結論】ポータブル電源・モバイルバッテリーの併用がベスト
早速結論から言っちゃうと、キャンプには超大容量バッテリーである「ポータブル電源」と携帯性に優れる「モバイルバッテリー」の併せ持ちがベストな布陣といえます。その理由は次の通り。
ポータブル電源+モバイルバッテリーがベストな理由
- キャンプシーンで必要な電力量を賄うにはポータブル電源の超大容量バッテリーが不可欠
- テント内や行動時に使えるなど小回りが利くモバイルバッテリーもあると便利
大容量の電力供給はポータブル電源で賄う
例えば長時間に渡って電気毛布や扇風機を使うとか、冷蔵冷凍庫やLEDライトに常時給電するとか、充電池やカメラ類のチャージをするなど、キャンプシーンで電気を使う機会は実に様々です。こうした多くの電気需要を賄うためには超大容量バッテリーを搭載したポータブル電源が必要になります。
100,000mAhを優に超える超大容量バッテリーがあれば、これまで考えられなかったような快適さが手に入ります。アウトドアシーンが圧倒的に心地よいものになりますよ。
携帯性に優れるモバイルバッテリーをサブ機として活用
その一方、あらゆる電気需要をポータブル電源一つで賄うのも無理があります。ポータブル電源は3~4kgはあるので持ち運びには不向きで、あくまでサイトの生活インフラを整えることが主な役割のためです。なのでフットワークを軽く行動する際はモバイルバッテリーを携帯しましょう。軽量小型モデルを用意しておけばどこででも充電環境を確保できます。
今回は快適なキャンプライフに欠かせない「ポータブル電源」と「モバイルバッテリー」についてご紹介します。ザックリとは既にお伝えしましたが、改めてバッテリーの必要性を考えたり、それぞれおすすめの製品についてご紹介していきます。
本記事の内容
キャンプにおけるバッテリーの使い道とは?
キャンプにバッテリーを導入する目的とはなんでしょうか?ここではキャンプにおけるバッテリーの使い道についてザッとご紹介します。
よく耳にする使い方としては、次のようなことが挙げられます。
バッテリーの使い道(参考例)
- 電気機器を充電する
- スマホ、タブレット、カメラ類、ノートパソコン、充電池、携帯ゲーム機などなど。
- ちょっとした調理家電を使う
- 個人的には冷蔵冷凍庫やコーヒーミルを使うのに重宝してます。
- 快適に過ごすための家電製品を使う
- 電気毛布、扇風機、サーキュレーターなど。
- LEDライトを点灯させる
人によって使い方は様々ですが、バッテリーがあるだけでキャンプの過ごし方が大きく変わることは間違いありませんよ。
電力消費量が大きいものはポータブル電源で賄う
電力消費量が大きいものは、基本的にポータブル電源で賄います。上記の例示でいうところだと、家電製品を使うときやLEDライトを点灯させるときなどが該当しますね。個人的には冷蔵冷凍庫が使える喜びといったらないですね。ポータブル電源があればもはやクーラーボックス要らず!
また「電源サイトを利用したい」という縛りを受けずに済むのは結構大きなメリットです。最近はキャンプブームも相俟って週末は電源サイトを確保しにくくなっているので。そもそも電源が無いところで快適に過ごす際にも活躍しますね。
ポータブル電源は車中泊シーンでも大活躍するので、アウトドアアクティビティ全体の幅が広がると言っても大げさじゃないですよ!
ちょっとした電力はモバイルバッテリーで補う
一方で細々した電力需要はモバイルバッテリーが担える部分になります。主にスマホやタブレットのバッテリーを充電する際に役立ちますね。
特にテント内ではモバイルバッテリーが重宝します。就寝前にスマホを充電したい場合などは最適ですよ。
災害時の備えとしても非常に有用
僕個人の話で恐縮ですが、北海道で発生した胆振東部地震の際は僕自身被災し、日本で前例のなかったブラックアウトを経験しました。その際はAnker「PowerHouse」にかなり助けられたのを今でも鮮明に覚えています。東日本大震災のときなども言われていましたが、被災時の情報収集網はツイッターに限られました。そのためスマホのバッテリーが生命線で、スマホを常に充電できる環境があることはこの上ない安心感につながっていました。
地震などの自然災害はいつ起こるか分かりません。それによってどういった状況下に置かれるかも分かりません。分からない以上今から出来得る備えをしておくべきだと思います。その意味でポータブル電源は一家に一台備えておいても良い製品です。決して無駄にはならない代物なので、災害への備えという意味合いでもポータブル電源の購入を検討してみるといいですよ。
ちなみにポータブル電源とセットでソーラーチャージャーも備えておくと平時・有事問わず重宝しますよ。僕は「PowerHouse」に併せてAnker純正の「PowerPort Solar 60」を備えています。30分チャージでポータブル電源を2%充電できますが、これは最新スマホ2台をフル充電できる量に相当するので侮れません。
実用性十分で人気の高い60W級ソーラー充電器を代表するsuaoki「60W ソーラーチャージャー」とAnker「PowerPort Solar 60」の性能を比較検証した記事を公開しています。気になる方は下記の記事をチェック!
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【⚡ソーラー充電器suaoki・Anker 60W比較レビュー】iPhoneも充電できるsuaoki製&Anker製おすすめソーラーチャージャーの性能をAnker PowerHouseで検証
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キャンプに適したおすすめポータブル電源
ここではキャンプシーンで必要になる多くの電力を賄う役割を担うポータブル電源のおすすめ製品をご紹介します。
キャンプに最適なポータブル電源の条件
”条件”というほど堅苦しいものじゃないんですが、キャンプに有用なポータブル電源を見極めるための条件としては、次のような項目を押さえておけばいいでしょう。
キャンプに適したポータブル電源の条件
- バッテリー容量 (mAh)が大きいこと
- AC・DC出力端子があること
- 電流の波形が正弦波であること
バッテリー容量 (mAh)が大きいこと
これは単純にバッテリー容量が多ければ多いだけたくさん電気が使えるわけなので、バッテリー容量が大きければ大きいほどポータブル電源の価格は高くなります。
このあたりは個々人の需要の度合いによってまちまちだと思います。とはいえmAh(ミリアンペアアワー)と言われても困ると思うので、参考程度に電気機器を使用した場合の使用可能時間の目安を掲載しておきますね。
バッテリー容量 | 電気機器の使用可能時間(目安) |
150,000mAh | 電気毛布(22W):15~16時間ほど |
50,000mAh | 小型扇風機(20W):8時間ほど 電気毛布(22W):6~7時間ほど |
20,000mAh | iPhone XS:フル充電5回以上 |
これも一つの目安に過ぎませんが、キャンプ利用を想定しているなら100,000mAh以上のバッテリー容量はあった方が安心でしょう。せっかく買ったのに中途半端な容量のポータブル電源を買っても半端な活用に終わってしまいます。せっかく買うのなら意を決して100,000mAh以上のサイズを購入すべきです。
AC・DC出力端子があること
AC出力端子は要するに自宅にあるコンセントと同じ端子ですね。これがポータブル電源に搭載されていれば、ポータブル電源の最大出力の範囲で家電が使えます。
DC出力端子はシガーソケットの形をした端子です。インバーターを使うことでAC出力端子を増設できるので、あると重宝します。
電流の波形が正弦波であること
電流の波形には「正弦波」「矩形波」の2つがありますが、家庭用コンセントは「正弦波」になります。そのためポータブル電源の電流も「正弦波」の方が家電製品に適しているといえます。
絶対条件ではありませんが、正弦波対応のポータブル電源は選べるだけの種類は販売されているので、正弦波の電源を選んだ方が無難でしょう。
キャンプに最適なポータブル電源:Smart Tap「PowerArQ」
以上の条件を踏まえたうえで、キャンプに適しているポータブル電源としてまずおすすめしたいのがSmart Tap「PowerArQ」です。
最高峰のバッテリー容量
Smart Tap「PowerArQ」最大の特長は、市販されているポータブル電源の中でも最高峰のバッテリー容量174,000mAhを誇ることです。このあと紹介する定番ポータブル電源Anker「PowerHouse」の約1.4倍に相当するパワーを有する頼れる存在。
もちろんAC・DC出力端子も一つずつ備えていて、電流の波形も正弦波なので、キャンプシーンに「PowerArQ」一つを持ち込めば、一通りの要望を叶えてくれる頼れる存在になること間違いなしです。
安心のジャパンブランド
生粋の日本企業による製品だから率直に言って安心感があります。品質に加えてサポート体制にも定評がありますよ。
私達は「購入するまで」がお付き合いではなく、「購入してから」がお付き合いの始まりと考えます。
改善要望も、ぜひ気軽にご連絡いただけますと幸いです。
製品の外箱を開けるとこのような記載があるのは知る人ぞ知るところ。粋ですねぇ~。ホッコリします。
ネックはそれなりの価格・・・
これだけバッテリー容量が豊富だと、どうしても販売価格が高くなりがちです。「PowerArQ」もその例に漏れず、通常の販売価格で69,880円もします。た、高い・・・。
高性能ですがそれだけに高額であることを許容できるかで「PowerArQ」を購入するか否かが分かれるところです。
ただちょっと性能的に玄人向けっぽいというか、かなりのハイスペックなので、経済的余裕のある方は迷わずこちらを選ぶべきでしょう。
ただもう少し価格を抑えたモデルが欲しい方や初めてポータブル電源を買う方には、次にご紹介するAnker「PowerHouse」の方がちょうどいいかもしれません。
キャンプに最適なポータブル電源:Anker「PowerHouse」
性能と価格のバランスに優れているので、初めてポータブル電源を購入するビギナーにおすすめなのがAnker「PowerHouse」です。
必要十分なバッテリー容量
Anker「PowerHouse」は120,600mAhのバッテリー容量を誇り、キャンプシーンで数多くの電気製品に十分な電力供給を行うことができます。
「PowerArQ」同様にAC・DC出力端子を一つずつ備えてますし、正弦波なので家電製品との相性も良好。
世界をけん引するリーディングカンパニーの安心感
Ankerはモバイルバッテリーで近年台頭し、今では世界の先端を行く先駆的企業です。そのため現状では最も信頼性の高いバッテリーメーカーの一つといえ、日本法人も構えているのでサポートもしっかりしています。
製品も18か月の正規保証が付いているので安心して利用することができますよ。
ちょうど良いサイズ、ちょうど良い価格
「PowerArQ」に比べてバッテリー容量は落ちるので妥協といえば妥協ですが、その分だけ販売価格も抑えられていて2万円以上安いのは魅力ですよね。
可能な限り大容量を求めたい玄人には物足りない部分があるかもしれません。ただ初めてポータブル電源を買う方やデイキャンプ・一泊二日くらいのアウトドアシーンで活用したいくらいのライトキャンパーなら「PowerHouse」のバッテリー容量でも十分事足ります。実際は有り余るほどでしょう。
僕的にはこれくらいがちょうどいいんじゃないかなぁと思いますね。ソロキャンプでスマホ・タブレット、カメラ、充電池、Bluetoothスピーカー、ドローン、ノートパソコン、扇風機・サーキュレーター、LEDライト・・・などを遠慮なく給電し倒してもバッテリー容量は半分くらいの消費に留まります。3~4人で一泊二日のキャンプをやっても十分賄えますよ。メチャ頼りになります。
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キャンプに適したおすすめモバイルバッテリー
続いてはポータブル電源の欠点である機動性の低さを補う役割を担うモバイルバッテリーのおすすめ製品をご紹介しましょう。
キャンプに最適なモバイルバッテリーの条件
購入する際の判断基準として注目してほしいのは、次のような項目が挙げられますよ。
キャンプに適したモバイルバッテリーの条件
- バッテリー容量 (mAh)が大きいこと
- 急速充電に対応していること
- 安心して使えること
バッテリー容量 (mAh)が大きいこと
モバイルバッテリーはバッテリー容量が大きくなればなるほど重たくなる傾向があるので、重さのバランスを考慮しつつ製品を選びましょう。
ちなみにバッテリー容量ごとのスマホ端末をフル充電できる回数は概ね下記のようになります。
バッテリー容量 | スマホのフル充電可能回数(目安) | ||
iPhone XS | iPhone XS Max | Galaxy S9 | |
20,000mAh | 5.3回 | 4.4回 | 4.7回 |
10,000mAh | 2.6回 | 2.2回 | 2.4回 |
5,000mAh | 1.3回 | 1.1回 | 1.2回 |
急速充電に対応していること
必ずしも必要ではありませんが、スマホの急速充電に対応していれば、それに越したことはないでしょう。
キャンプシーン以外でも利用価値がある製品なので、普段から使えるモバイルバッテリーを選ぶと一石二鳥です。
安心して使えること
モバイルバッテリーが発火する事象は近年よく耳にしますよね。もし自分のモバイルバッテリーが同じようなことになったらと考えるとゾッとします。
当たり前のことですが、だからこそ安全性の高い製品を選ぶ必要があります。その点でAnkerはモバイルバッテリーの販売キャリアが長く、製品の品質やその安全性には定評があります。モバイルバッテリー業界の世界的リーディングブランドであり、安心の長期保証や購入後のアフターサポートも評判も上々。安心面でAnkerの右に出るブランドはないといっても過言ではないでしょう。
そんなわけで僕としてはあえて知名度の低いブランドに同程度のお金を払って製品購入するようなギャンブルをする必要はまったくないと思っているので、モバイルバッテリーを購入するならAnker製をおすすめします。
キャンプに最適なモバイルバッテリー
Anker「PowerCore+ 26800 PD」
以上の条件に合致する中で、モバイルバッテリーなりに大容量を求めるならAnker「PowerCore+ 26800 PD」が最適かつお得です。
バッテリー容量と軽さを高い次元で両立
26800mAhのバッテリー容量は現在販売されているモバイルバッテリーの容量としては最大級。iPhone XSなら7回以上のフル充電が可能です。
さらに本体重量は580gと携帯性に問題のない重量感を実現させています。
このトレードオフの関係にある両者の最大限の両立を適えたのが「PowerCore+ 26800 PD」なんです。
スマホの3台同時充電にも対応
急速充電技術に対応したUSB-Aポートが2つ、USB-Cポートが1つ搭載されているのでスマホやタブレットを3台同時に急速充電できるのもポイント。
軽量小型になればなるほどポート数や出力端子の種類は限られてくる中で3ポート搭載されているのは魅力的です。
急速充電器付属でお得
「PowerCore+ 26800 PD」には標準でPD対応USB-C急速充電器が付属されていて、これが日常生活でメチャクチャ役立ちます。
「PowerCore+ 26800 PD」本体の充電も従来の3分の1程度に短縮されるんですが、この急速充電はiPhoneにも応用できるんですよ。
実際にPD対応充電器でチャージしてみると、通常の充電に比べて最大2.3倍も高速化されるんです。30分の充電で約50%の充電ができるってすごくないですか?
そんな急速充電器がオマケで付いてくるんだから、お得以外の何ものでもありません。そう考えると1万円弱の販売価格も納得です。
キャンプに最適なモバイルバッテリー:Anker「Astro E1」
軽量であることを最優先に考えるならAnker「Astro E1」がおすすめです。
必要十分な性能
5200mAhのバッテリー容量は携帯用としては必要十分な量で、iPhone XSで約1.4回のフル充電が行えます。
一方本体重量はわずか125gと超軽量!厚みも2.4cmと薄さも半端ないです。
Anker独自の急速充電技術PowerIQにも対応している点も見逃せないポイント。
まさに必要十分な性能をコンパクトに備えた1台。移動を伴うキャンプシーンにおける使い勝手ではピカイチの存在ですね。
キャンプに最適なおすすめバッテリー|まとめ
「【キャンプに最適なモバイルバッテリーまとめ】軽量小型タイプから超大容量ポータブル電源までアウトドアで重宝するおすすめバッテリーをご紹介」と題して、キャンプシーンに導入すると快適さが劇的に変わる便利アイテム、ポータブル電源とモバイルバッテリーの必要性やおすすめ製品についてご紹介してきました。
Anker「PowerHouse」と「Astro E1」の併用がおすすめ
僕はアウトドアシーンでは「PowerHouse」と「Astro E1」を組み合わせてキャンプギア一式に組み込んでいます。キャンプサイトでは超大容量ポータブル電源で電気をフル活用した優雅なひと時を送り、移動時には適宜モバイルバッテリーを持ち出してバッテリー切れに備えています。
昨今のキャンプブームでビギナーキャンパーの方が増えたと思いますが、より快適なキャンプライフを送るのにポータブル電源&モバイルバッテリーはかなり有用で、キャンプでの過ごし方を劇的に変えるといっても過言ではありません。キャンプ初心者の方にこそ電源があることの感動を味わってほしいと思います。ぜひこの機会にバッテリーの購入を検討してみては??
この記事があなたのキャンプライフをより良いものにする一助になれば嬉しく思います。