60Wソーラー充電器はsuaoki?それともAnker?
この記事に行き着いたあなたは、まさに今「suaoki製か?はたまたAnker製か?」で悩んでいるはず。僕もsuaokiとAnkerの60Wソーラー充電器を購入する際には、両方のスペック表とかなり睨めっこをしました。
結果的に僕の場合、両方を購入するという暴挙に出ましたが笑 おかげで今では実際の使用感や性能の違いを自分自身で確認できて大変満足して使っています。
実際の性能を通して、両製品の良し悪しを把握しましょう
今回は僕と同じように「suaoki or Anker」の構図で購入を悩んでいる方に向けて、60Wモデルの両社ソーラー充電器の良し悪しを比較を通じて検証していこうと思います。
僕が気になっていたことを中心に検証してみたので、suaokiまたはAnkerのソーラー充電器の購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ただ結論から言っちゃうと、お金に糸目をつけないならAnker「PowerPort Solar 60」の方が概して高性能なのでおすすめです。
本記事の内容
各ソーラー充電器のスペックについて
まずは今回比較するsuaoki「60W ソーラーチャージャー」とAnker「PowerPort Solar 60」のスペックについてまとめました。
suaoki 「60W ソーラーチャージャー」 |
Anker 「PowerPort Solar 60」 |
|
発電効率 | 22~23% | 21.5~23.5% |
DC出力 | 18V=3A | 8mm:16.8V=3A 5.5mm:17.6V=3A |
USB出力 | 5V=2A | 5V=3A (2ポート,各々最大2.4A) |
ポート数 | DC×1 USB×1 |
DC×2 USB×2 |
防水性能 | IPX3 | - ※撥水素材を使用※ |
サイズ (収納時) |
290×160×65mm | 295×170×62mm |
サイズ (展開時) |
920×570×25mm | 860×700×20mm |
重量 | 1.41kg | 1.4kg |
付属品 |
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防水性能IPX3とは「鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)」と定義されています。
両製品の比較結果から考えると、最も注目すべきポイントはUSBポートの出力値でしょう。後ほど掲載しますがスマホ充電のスピードに顕著な差がありました。
両製品を比較するにあたって
今回suaoki「60W ソーラーチャージャー」とAnker「PowerPort Solar 60」の性能を検証するうえで使用した製品についてご紹介します。
ポータブル電源:Anker「PowerHouse」
いまやキャンパーの超定番ポータブル電源Anker「PowerHouse」です。
今回は「PowerHouse」をソーラーパネルの発電量チェックの際に使用しました。
USB-A - Lightning充電ケーブル:Amazonベーシック製ケーブル
Amazonベーシック製USB-A - Lightningケーブル
USBポートからの給電でiPhoneを充電する際のアンペア数を測定する際の充電ケーブルとしてAmazonベーシック製のUSB-A - Lightningケーブルを使いました。
ちなみに僕が実際に使用したのは最新版ではなく、一世代前のモデルですね。高耐久の新モデルがリリースされてたなんて知りませんでした・・・買おうかな笑
電流電圧チェッカー:COOWOO「USB電流電圧テスター」
USBポートからの給電でiPhoneを充電する際のアンペア数を測定するために使用したのはCOOWOO「電流電圧テスター」。
安価なテスターですが問題なく電流電圧を計測できる高コスパ製品。バッテリーの品質チェックをする際に重宝してます。
【検証1】ソーラーパネルの発電量
まず初めにソーラーパネルの発電量について確認しました。
suaoki・AnkerのソーラーパネルとAnker「PowerHouse」をDCケーブル接続して、それぞれ30分間ずつ太陽光パネル発電を行ってポータブル電源のチャージを試みました。
なお検証は曇天から晴天の間くらいの天候で摂氏25度ほど、時間帯は午後3時頃に行いました。
suaoki「60W ソーラーチャージャー」の場合
ポータブル電源のバッテリー残量37%から充電を行い、30分経過後は39%となり発電量合計は約2%でした。
これは同日および別の日にも同じような条件下でテストしましたが同様の結果でした。
テスト結果
【充電前】約37% → 【充電後】約39%
【発電量】約2%
Anker「PowerPort Solar 60」の場合
ポータブル電源のバッテリー残量39%から充電を行い、30分経過後は41%となり発電量合計は約2%でした。
こちらも複数回同じような条件でテストしましたが同様の結果でした。
テスト結果
【充電前】約39% → 【充電後】約41%
【発電量】約2%
結論
ソーラーパネルによる発電性能はsuaoki・Ankerともに同等程度であることが分かりました。
太陽光から電気へのエネルギー変換効率は22~23%で安定的に推移しているものと思われます。
【検証2】USBポートの出力アンペア数
続いてソーラー充電器に搭載されているUSBポートの電流値(アンペア数)を計測してみました。
suaoki・Anker製ソーラー充電器のUSBポートに電流電圧テスター・充電ケーブルを接続した状態で、太陽光発電によるスマホ(iPhone X)充電を行った際のアンペア数を計りました。
なお充電するiPhone Xのバッテリー残量は20%以下の状態で統一しています。
suaoki「60W ソーラーチャージャー」の場合
suaoki「60W ソーラーチャージャー」のUSBポートはファスナーを開けたところに備え付けられているんですが、如何せんファスナー口が大きく開かず電流電圧テスターを正面から撮影できませんでした。お見苦しくて申し訳ありませんがご了承いただければ幸いです。
数回行った検証の結果は平均電圧4.5V・電流0.85Aとなり出力は3.8Wでした。
スペックとしては「5V=2A」だったんですが、予想に反して平均1Aも出ませんでしたね。
テスト結果
【平均電圧】4.5V
【平均電流】0.85A
【平均出力】3.8W
Anker「PowerPort Solar 60」の場合
打って変わってAnkerの方はスペック表通りの性能を発揮してくれました。
数回検証を行った平均値は電圧5.0V、電流1.98A。出力は9.9Wになりました。
電流がスマホ充電の急速充電に必要な2Aに達しているので、実用性十分な急速充電が場所を問わず行えることが分かりました(スペック表の最大値2.4Aはタブレットを充電する際に発揮されますよ)。
テスト結果
【平均電圧】5V
【平均電流】1.98A
【平均出力】9.9W
結論
ソーラーパネルの発電によるUSB充電性能の高さは圧倒的にAnker「PowerPort Solar 60」の方が上回っていることが分かりました。
平均約2Aを誇る電流値が保証されているので、いつでもどこでも「PowerPort Solar 60」さえあればスマホやタブレットの急速充電が行えますよ!
一方suaoki「60W ソーラーチャージャー」は1Aに届かない残念な結果になりました。正直USB充電に関してはせいぜい補助くらいに考えておいた方がいいと思います。
【検証3】USBポートスマホ2台同時充電時の出力アンペア数
この検証はUSBポートを2つ搭載しているAnker「PowerPort Solar 60」のみが対象になりますが、USBポート2つを同時に使用した際のアンペア数を計測してみました。
「PowerPort Solar 60」でiPhone Xを2台同時に充電させたときの電流値を計測して、1台の場合とどれくらい差があるのか気になるところです。
結論
数回行った検証から得られた平均値は電圧4.4V、電流0.8Aになりました。出力は3.5Wですね。
モバイルバッテリーなども同様ですが、通常2台以上のデバイスを同時充電すると電流は概ね1Aを若干下回るレベルで安定的に推移する傾向があります。そのため今回の平均0.8Aは合格ラインで十分なスマホ充電が行えると言って良さそうです。急速充電とはいきませんが、必要十分な充電性能なので問題なくチャージできますよ。
テスト結果
【平均電圧】4.4V
【平均電流】0.8A
【平均出力】3.5W
その他使用感レビュー
ここでは僕が個人的にsuaoki・Ankerを使っていて「良いなぁ~」と思った点を紹介しておきたいと思います。
接続端子周辺
Anker「PowerPort Solar 60」は接続端子を格納する部分をガバッと大きく開けやすいので視認性が高いです。おかげでケーブルも差しやすいですよ。
その点でsuaoki「60W ソーラーチャージャー」は視認性は高くありません。ただソーラーパネルによる発電が行われていることがLEDインジケーターで確認できる機能は目で見て確認できるので助かりますね。
背面の収納ポケット
Anker「PowerPort Solar 60」を収納した状態の裏面には収納ポケットが付いています。開け口は大きく開くことができ、造りも広々しているので接続ケーブルなどを仕舞っておけます。
ちなみにsuaokiにもポケットがありますがマチがないので大きく開くことができず、Ankerほど利便性は高くありません。
ソーラー充電器suaoki・Anker 60W比較レビュー|まとめ
「【⚡ソーラー充電器suaoki・Anker 60W比較レビュー】iPhoneも充電できるsuaoki製&Anker製おすすめソーラーチャージャーの性能をAnker PowerHouseで検証」と題して、人気の60Wソーラー充電器suaoki「60W ソーラーチャージャー」とAnker「PowerPort Solar 60」の性能比較レビューをお送りしました。
万能な性能で選ぶならAnker「PowerPort Solar 60」がおすすめ
ソーラーパネルによる発電性能に加えてUSBポートを利用したスマホ・タブレットの急速充電性能の高さ、その他細かい部分の使い勝手の良さが光るAnker「PowerPort Solar 60」の方が僕としてはおすすめ。
それなりの価格差はありますが、それだけの差はあるかなぁって実感しています。使えば使うほど「やっぱり高性能な方が良かった」と思うはず。
ただソーラーパネルの発電性能に有意な差は見られず同等と考えられるので、純粋にソーラー充電器としてはsuaokiの方がリーズナブルな分だけおすすめですね。
今回紹介させてもらった検証結果を加味したうえで、あなたにとって最適と思われる方のソーラー充電器を選んでもらえたら、僕としては嬉しく思います。
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