ついにスマホがズレないQiワイヤレス充電器がキタ!!!!
僕がこれまでQi対応ワイヤレス充電器を断トツで避けてきた理由は「裸のスマホをチャージすると、勝手に充電器から落下する」という問題があったためです。
実はスマホをワイヤレス充電すると非常に細かい振動が生まれて、そのせいでスマホが徐々にワイヤレス充電器上を滑っていき、最終的には充電器から落ちてしまうんです。これでは充電した状態で放置しておくことは難しく、実用性にも乏しいのが現状でした。
そんなQiワイヤレス充電器問題を解決してくれたQiワイヤレス充電器が、このほどAnkerからリリースされました。それがAnker「PowerWave Base Pad」です。
ありそうでなかったQi対応ワイヤレス充電器「PowerWave Base Pad」の特徴は、下記の通りです。
「PowerWave Base Pad」の特長
- 従来の約10%向上した出力性能
- スマホに最適化させた本体設計で利便性向上
- 充電中のスマホ落下を防ぐ滑り止め加工
- スマホケースを装着させたまま充電可能
- あらゆるQi対応デバイスに対応した幅広い互換性
- 状態を分かりやすく知らせてくれるLEDライト搭載
- 持ち運びにも最適な軽量薄型ボディ
現状で販売されているQi対応ワイヤレス充電の中で最高の使い勝手を実現させていると言っても過言ではないAnker「PowerWave Base Pad」。
これからワイヤレス充電を始めたいと考えている方にとっては、最適解な製品であることは間違いないでしょう。
では早速、従来に比べて出力数を約10%向上させた使い勝手も良好なQi対応ワイヤレス充電器、Anker「PowerWave Base Pad」について詳しく見ていきましょう。
本記事の内容
Anker PowerWave Base Padレビュー|製品スペック
まずはAnker「PowerWave Base Pad」のスペックをチェックしてみましょう。
入力 | 5V-2A / 9V-2A |
出力 | 5W / 7.5W / 10W (製品によって異なります) |
サイズ | 約145×73×14mm |
重量 | 147g (公式情報150g) |
Anker PowerWave Base Padレビュー|優れているポイント
ここでは特にAnker「PowerWave Base Pad」が優れているポイントをご紹介します。
従来製品から約10%向上した充電性能
充電効率性を高めた最先端ワイヤレス充電規格によって、従来の約10%ほど充電速度が速くなっています。
出力性能はデバイスによって異なります
「PowerWave Base Pad」の出力性能は製品によって3段階に分かれています。
具体的な出力数は下記の通り。
製品 | 出力数 |
Samsung Galaxyシリーズ |
10W |
Apple iPhoneシリーズ |
7.5W |
その他Qi対応デバイス | 5W |
Samsung製には主に「S10+ / S10 / S10e」「S9+ / S9」「S8+ / S8」「Note 10」「S7 edge / S7」などが挙げられます。
Apple製には主に「11 Pro Max / 11 Pro / 11」「XS / Max / XR」「iPhone X」「8 / 8 Plus」などが挙げられます。
またその他にQi規格に対応するデバイスは5Wによるワイヤレス充電を行うことができる仕様になっていますよ。
スマホに最適化されたデザイン
従来に比べてより正確にワイヤレス充電が行えるような設計が採用されていて、使い勝手が向上しています。
ワイヤレス充電の欠点である給電可能位置の狭さを設計によって解消。痒いところに手が届く利便性が実現していますよ。
ありそうでなかった滑り止め加工
この特徴ってQiワイヤレス充電未経験者には響かないメリットでしかないんですが。
実はQiワイヤレス充電って、充電する際に微妙な振動が生まれるんです。
その振動がくせ者で、充電中のスマホがブルブル震えて少しずつスライドしてしまい、最終的には充電器から落ちてしまうんです。これでは放置状態でチャージなんてできません。
こうしたワイヤレス充電器問題を解消したの滑り止め防止加工。
本体裏面の本体滑り止めパッドと、本体表面のスマホ滑り止めリングで煩わしさが解消、使い勝手は格段に向上しています。
スマホケース着用でもワイヤレス充電可能
「PowerWave Base Pad」ならスマホケースを装着したままワイヤレス充電できます。
意外とケースを取り外さないと反応しない充電器って存在するので、こういう機能はありがたいですね。
LEDライトで充電状況が一目で把握できる
ワイヤレス充電の状況がパッと見で分かるLEDライトが搭載されています。
スマホ画面をわざわざ確認しなくても、LEDの点灯を確認すればいいので離れていても分かるのがいいですね。
高い安全性を実現
Qi規格を採用するうえで考慮しなければならない安全性の問題を、充電器の世界的企業Ankerの高い技術力でフォローしている点は見逃せません。
充電器やバッテリーは粗悪品の場合、発火する恐れのある危険な製品。当たり前に使えること自体が実はすごいことなんですね。
そんな安全性の観点から見ると、充電器業界のリーディングカンパニーであるAnker製品は安全性に定評のある安心して利用できるメーカー。
「PowerWave Base Pad」でもバッテリーセルの保護や異物探知、温度管理などに優れた機能を搭載させているので、安全面は業界トップクラスだと思いますよ。
Anker PowerWave Base Padレビュー|外観・付属品
外観
ワイヤレス充電器として一段と洗練された感のあるAnker「PowerWave Base Pad」。
手に馴染む持ちやすさを感じる製品全体に丸みを持たせたデザイン、そして角の面取り加工。
この辺りの触感は、さすがAnkerクオリティ。
サイズは145×73×14mmとカバンのポケットにスッポリ入るサイズ感。
iPhone Xにかなり似た大きさで、並べるとこの通り。ほぼ同じです。
本体重量は147gと見た目から想像するよりは軽量。
サイズ感も相まってモバイル性は抜群ですね。
入力ポートは本体天面に搭載。micro USBが採用されています。
充電の状況を教えてくれるLEDライトは本体底面にあります。
鮮やかなブルーに点灯していれば、正常にワイヤレス充電が行われている証拠です。
視認性も比較的高い印象ですね。
「PowerWave Base Pad」最大の特徴は滑り止め加工で、本体前面には「滑り止めリング」が搭載されています。
ワイヤレス充電によって生じるバイブレーションでスマホが充電器から落ちてしまうのを防いでくれます。
さらに本体背面には、充電器そのものを安定させるための「滑り止めパッド」も装備。
これだけバイブレーション対策を施してあるので、振動による利便性阻害の不安は完全に消え去っています。
本体両側面には充電器の真ん中が分かるように突起加工が施されています。
Qiワイヤレス充電はスマホを置く位置がズレてしまうと充電できない場合がありますが、これを解消するための対策ですね。
ノールックでも充電器に正確にスマホが置くことができるので、日常的に使っているとジワリジワリとその利便性が分かってきます。
付属品
「PowerWave Base Pad」の付属品は下記の通りです。
付属品一覧
- micro USB & USB-A充電ケーブル(約120cm)
- 取扱説明書
使用するには5V/2A以上のACアダプタが必要です
「PowerWave Base Pad」を使用するには5V/2A以上のACアダプタに接続する必要があります。
そのためiPhoneなどに同梱してくる5W電源アダプタでは使用できないので、この点には十分ご注意ください。
Anker PowerWave Base Padレビュー|使ってみて感じたこと
従来には無かった高い反応性
置いた瞬間に充電が開始されるのは当然と言えば当然ですが、その感度の良さ、反応の良さに驚きました。
従来のワイヤレス充電器ってあんまり反応が良くないというか、鈍いところがあるんですよ。
充電が始まるまでタイムラグがあったり、たまに置いても充電が開始されないことも・・・。
ただ「PowerWave Base Pad」はこの辺りを製品設計で対処しているようです。自ずと反応の良い箇所にスマホを置くような設計になっているあたりは、さすがAnkerと言ったところでしょう。
ケース装着時も問題なくチャージ可能
これも謳い文句通りですが、スマホをケースに入れた状態でも難なくチャージしてくれます。
アップル純正品から社外製品まで3~4種類試してみましたが、反応は特に変わらずサクッと充電を始めてくれました。
5mm厚のケースまで対応しているということですが、一部の特殊なスマホケースを除けば基本的に「ケース越しでもワイヤレス充電は可能」という認識で問題ないと思います。
充電中もスマホは非常に安定!
Qi特有のバイブレーションによるスマホのスライド防止は、確かに有効に機能していました。
滑り止め加工が施されていないワイヤレス充電器と違って、スマホが充電中に徐々にスライドしていって充電器から落ちてしまうような現象は一度も起こりませんでした。微動だにせず、謳い文句に偽りなしです。
やっぱり充電速度は遅い・・・
従来比で約10%の充電スピード向上を達成したことに疑いはありませんが、そもそもワイヤレス充電自体の充電性能は未だに低いのが現状です。
僕は日常的にPD(PowerDelibery)で急速充電を行っていることもあって、ワイヤレス充電の低出力さはかなりキツかったですね。
このあと充電速度の計測結果をお伝えしますが、充電速度を重視するならワイヤレス充電器は控えるべきです。
【実測】充電性能を確認してみました
巷で普及しつつあるPD対応急速充電に比べると充電速度に関しては物足りなさが否めないQiワイヤレス充電ですが、実際にどの程度の充電性能なのか計測してみました。
検証方法
iPhone Xをバッテリー残量20%まで低下させた状態で30分間に渡って充電を行った結果をiPhone付属の「5W USB電源アダプタ」、Anker「PowerPort Speed 1 PD 30」(最大30Wの高出力が可能な電源アダプタ)の結果と比較してみました。
テストにあたって使用したものは次の通りです。
テストで使用したもの
- Apple「iPhoneX」
- Apple「5W USB電源アダプタ」
- Apple「Lightning - USB-Aケーブル」
- Anker「PowerPort Speed 1 PD 30」
- Anker「PowerLine+ II USB-C & ライトニングケーブル」
- Anker「PowerWave Base Pad」
検証結果
検証結果は下記のようになりました(それぞれ5回ずつ検証)。
充電性能の検証結果
- Apple「5W USB電源アダプタ」及び「Lightning-USB-Aケーブル」を使った充電【通常充電】
20%→平均40% (+20%) - Anker「PowerPort Speed 1 PD 30」及び「PowerLine+ II USB-C & ライトニングケーブル」を使った充電【急速充電】
20%→平均70% (+50%) - Anker「PowerWave Base Pad」【ワイヤレス充電】
20%→平均37%(+17%)
計測結果はなんとiPhone付属の「5W USB電源アダプタ」を下回る結果に・・・。
PD対応急速充電器の34%、5W USB電源アダプタの85%に相当する充電性能ということが分かりました。
これは想像以上に遅かったですね。計測した僕自身が驚きを隠せません。
まさかiPhone付属の電源アダプタより遅いとは思いませんでした・・・。
この充電速度を許容できるか否かは超重要事項。この計測結果は「PowerWave Base Pad」を含めすべてのQi対応ワイヤレス充電器を購入する前に踏まえておくべきです。
Anker PowerWave Base Padレビュー|まとめ
「【⚡Anker ワイヤレス充電器PowerWave Base Padレビュー】Qi対応で置くだけ充電!従来の約10%充電速度が高速化した滑り止め加工が嬉しいワイヤレス充電器」と題して、従来比10%ほど向上した充電速度とスマホ充電の際の使い勝手が格段に向上した従来製品と一線を画すワイヤレス充電器、Anker「PowerWave Base Pad」について紹介してきました。
有線充電を遥かに凌ぐ快適さを実現
ワイヤレス充電を最適化させた使い勝手に優れた「PowerWave Base Pad」。
充電の反応は良好でバイブレーションによるスマホの横滑りもまったく生じず、本体も軽量薄型でモバイル性も十分。
純粋にQi対応ワイヤレス充電器として魅力のある製品であることに疑いはありません。
同額出すなら、僕は違うものを買います
ただ僕個人の感想としては、これなら他の充電器を買うかなぁ・・・というのが正直なところ。
やっぱり充電速度って大事で、社会人にとっては限られた時間でいかに素早くチャージするかって”課題”みたいなところがあると思うんです。
そんな中で「30分の充電でわずか17%の充電量」というのは、ちょっといただけません。かけた時間に対するリターンが少なすぎると感じてしまいます。
今せっかく充電器をそれなりの額を出して購入するのであれば、僕なら同額程度で買える世界最薄デザインの「PowerPort Atom III Slim」を買います。携帯性抜群で30W急速充電できてMacBookも急速充電できます。
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2ポート欲しいなら少し金額は乗りますが「PowerPort II PD and 1 PowerIQ 2.0」がおすすめ。
こちらも同様30Wの高出力なのでiPhone・iPadなどもちろん、MacBookも急速充電可能。
USB-CだけでなくUSB-Aという従来型の充電規格にも対応しているのが秀逸です。
いずれにしても充電器にどんな性能を求めるかは人それぞれなので、今回ご紹介した「PowerWave Base Pad」に関する情報などを参考に、あなたにとってワイヤレス充電器が「是」か「非」かを判断してみるといいでしょう。
この記事があなたのニーズに合致したモバイルバッテリー獲得の一助になれば、嬉しく思います。
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