ついにAnkerを超える充電器一体型モバイルバッテリーが登場!
2017年3月の発売以来、人気を博し続けているベストセラーモバイルバッテリーAnker「PowerCore Fusion 5000」。モバイルバッテリーにコンセントに直接差して使えるプラグが付いた急速充電器の機能がプラスされた”ありそうでなかった”製品で、その使い勝手の良さから今でも多くの方に支持されています。かくいう僕も旅行や短期出張の際などに多用するアイテムの一つとして使わせてもらっています。
一時は後継機「PowerCore Fusion 10000」が発表されリリースが待ち望まれていましたが、急遽発売中止に。この発表にはがく然としました・・・。
それ以後、Ankerから充電器一体型モバイルバッテリーいわゆる「2in1バッテリー」の続報が聞かれることはなく途方に暮れていましたが、このほどついに競合メーカーRAVPowerから2in1モバイルバッテリー「RP-PB122」がリリースされました!
何をそんなに待ち望んでいたのか?それはiPhoneの急速充電が行えるPD対応のUSBタイプC(USB-C)対応ポートが搭載されているためです。「PowerCore Fusion 10000」も同様にUSB-Cポートを搭載していたので、発売中止の訃報のショックは相当なものでしたが、やっと信頼性の高いメーカーからUSB-C搭載の2in1モバイルバッテリーが出てきたなぁ~・・・と感慨深いものを感じている次第です。
モバイルバッテリーに充電器がくっついた!
RAVPower「RP-PB122」最大の特長はモバイルバッテリーに急速充電器が一体になったハイブリッド型モバイルバッテリーである点です。
これによってUSBケーブルでスマホとつなげばモバイルバッテリーとして使うことができ、モバイルバッテリーをコンセントに挿した状態でUSBケーブルでスマホにつなぐことで急速充電器としても使うことができます。
iPhoneを最大2.3倍も速く充電できる急速充電性能!
実際に検証してみるとiPhoneに付いてくるApple純正電源アダプタの約2.3倍も速く!Anker「PowerCore Fusion 5000」比較でも約1.4倍も速くiPhoneを充電できることが分かりました。要するに充電器としてもモバイルバッテリーとしても非常に信頼のおける急速性能を備えた2in1モバイルバッテリーということですね!(RAVPower「RP-PB122」のUSBタイプA(USB-A)はQuickCharge3.0対応なのでandroidなども急速充電することができます)
サイズは約8cm角の大きさ、厚みは3.2cmと男性の手のひらにちょうど収まるくらいのサイズ感。重量も213gとまずまずの軽さなので持ち運びにも不自由しません。バッテリー残量が5段階で視認できるLEDインジケーターも痒い所に手が届きます。入力電圧も100~240Vまで対応するグローバル仕様なので海外での使用にも対応。旅行や出張の際にも重宝すること請け合いです。
今までAnker「PowerCore Fusion 5000」を愛着を持って使い続けていた僕のようなユーザーにとっては、PD対応のUSB-Cポートが付いて急速充電できるようになっただけで十分即買いに値するモバイルバッテリーですが、今回はRAVPower「RP-PB122」の使い勝手のほどをAnker「PowerCore Fusion 5000」との比較も交えつつ見ていきたいと思います。どうぞお付き合いください。
iPhoneを急速充電する方法とは?
iPhoneを急速充電するためには「高出力充電器」と「USB-C - Lightningケーブル」を用意する必要があります。
具体的な充電方法やおすすめの充電器・ケーブルについては、下記のまとめ記事をチェックしてみてくださいね。
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【⚡iPhone充電速度が2倍以上早くなる!!】遅い原因は充電器・ケーブル!iPhoneを急速充電させて時間を節約する方法
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本記事の内容
RAVPower RP-PB122|製品スペック
まずは「RP-PB122」のスペックをチェックしてみましょう。
「RP-PB122」スペック
バッテリー容量 | 5,000mAh / 18.5Wh |
出力ポート | USB-A×1 USB-C×1 |
入力ポート | USB-C, AC |
AC入力 | 100-240V |
USB-C入力 | 最大5V/2A |
USB-C出力 (PD3.0) |
5V=3A, 9V=2A, 12V=1.5A 最大18W |
USB-A出力 (QC3.0) |
同上 |
サイズ | 約77.5×77.5×32mm |
重量 | 213g |
PD(急速充電)対応機器 |
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飛行機への機内持ち込み可能です
国内線・国際線ともにバッテリー容量160Wh未満のモバイルバッテリー持ち込みが可能になっていて、RAVPower「RP-PB122」はバッテリー容量18.5Whなので飛行機への機内持ち込みは何の問題もありません。
ちなみに国内線ではモバイルバッテリーの持込個数の制限は100Wh未満なら無制限、100~160Wh未満は最大2個と定められています。
国際線の持込個数は各社で規定が異なるので、ご利用になる航空会社の規定を確認してみてください。
RAVPower RP-PB122|優れているポイント
ここでは特に「RP-PB122」が優れていると感じるポイントをご紹介します。
モバイルバッテリーと急速充電器が一つになった便利アイテム
RAVPower「RP-PB122」が根本的に優れているのは、モバイルバッテリーにコンセントに挿して使う充電器の機能をプラスした1台2役のモバイルバッテリーであるためです。
USB充電ケーブルで「RP-PB122」とスマホをつなげば、モバイルバッテリーとして機能します。
一方「RP-PB122」をコンセントに挿したうえで同様に使えば、充電器として機能します。またこの場合はモバイルバッテリー本体を充電しながら接続中のデバイスを充電することができます。デバイスを優先的に充電して過剰な電流をモバイルバッテリー本体に蓄える仕組みです。
充電器一体型モバイルバッテリーは貴重な存在
まだ充電器一体型モバイルバッテリーという製品自体がレアで、Anker「PowerCore Fusion 5000」くらいしか有力な競合がいないのが現状です。それゆえiPhoneの急速充電を可能にするPD対応USB-Cポートを備えた「RP-PB122」はライバル不在の貴重な存在なんです。
PD対応USB-Cポート搭載で急速充電に対応!
「PR-PB122」を特別な存在たらしめている理由は、PD(Power Delivery)に対応したUSB-Cポートを搭載している点です。このポートを備えていることでiPhoneの急速充電が可能になります。
その充電速度はiPhone付属の純正充電アダプタの2倍以上!Anker「PowerCore Fusion 5000」と比較しても約1.4倍速くなります。
「PR-PB122」さえあればいつでもどこでもiPhoneのラピッドチャージが行えるとあって、その利便性は他社製品を圧倒しています。
ちなみにUSB-AポートもQuick Charge 3.0対応なのでandroidスマホを含むQC対応スマホ・タブレットも急速充電が可能ですよ。
「PR-PB122」は各種デバイスに適切な電流を流してくれます
RAVPower「PR-PB122」は「iSmart 2.0」という独自規格に対応していて、モバイルバッテリー本体が接続された機器を自動検知して、各デバイスに最適な電流を流してくれます。
つまり充電スピードを制限されることなくデバイスの充電が行えるわけです。ユーザーは何も気にせずチャージしたい機器を「PR-PB122」に挿すだけでOK!メチャ便利です。
これからはUSB-Cの時代
現在は移行期にあたると思いますが、従来型のUSB-AからUSB-Cへのシフトが始まっています。
特にアップル製品では移り変わりが顕著でMacbookなどは既にUSB-Cによる充電に対応をシフトさせています。今後ますますUSB-C対応製品が増えてくると思うので、今から購入するモバイルバッテリーにはUSB-Cが搭載されているものを選んだ方がいいと思いますね。
その意味ではUSB-AとUSB-Cを併設した「PR-PB122」は移行期である今の時期にピッタリのモバイルバッテリーと言えますね。
バッテリー残量が分かりやすいLEDインジケーター
バッテリー残量が目で見て確認できるLEDインジケーターが備わっていることは、何気に助かります。
「PR-PB122」では4点のLEDでバッテリー残量を5段階表示してくれます。Anker「PowerCore Fusion 5000」のLEDライトは3点だったので、より細かく残量が分かります。
「PR-PB122」LEDインジケーター表示
- LED1個(白)点滅:バッテリー残量5%未満
- LED1個(白)点灯:バッテリー残量~25%
- LED2個(白)点灯:バッテリー残量~50%
- LED3個(白)点灯:バッテリー残量~75%
- LED4個(白)点灯:バッテリー残量~100%
- LED1個(緑)点灯:急速充電中
ACプラグが出っ張っていない
完全にAnker「PowerCore Fusion 5000」との比較でしかないんですが、RAVPower「RP-PB122」のACプラグは収納時に本体から出っ張りません。逆にAnkerは出っ張ってしまっていたんですね。
これについては意見が分かれるところだと思いますが、個人的には本体に収まってくれている「RP-PB122」の方が好きです。プラグが何かに引っかかることがありませんし、収まりが良いです。一方収まったプラグ周りのデザインに工夫が施されているので引っ張り出しにくいこともなく、使い勝手は極めて良好ですよ。
RAVPower RP-PB122|外観・付属品
外観
表面はツルリとした質感。光沢があってキレイな造りです。
ポートはPD対応USB-C×1(入出力)、QC3.0対応USB-A×1(出力)の計2つが搭載されています。
ボタン部分やポート部分、ACプラグなど細部もしっかり作り込まれていて、モバイルバッテリーの先駆的メーカーAnkerの品質に引けを取らない印象です。
大きさは成人男性の手のひらにちょうど収まるくらいのサイズ感。Anker「PowerCore Fusion 5000」よりも若干大きく感じますね。
既に触れたように個人的にはACプラグが収納時に本体から飛び出なくなっている点が嬉しかったです。
付属品
「RP-PB122」の付属品は次の通りです。
RP-PB122の付属品一覧
- microUSBケーブル
- 収納ケース
- ユーザーガイド(取扱説明書)
付属のmicroUSBコードはフラットコードになっていて、絡まりにくくて断線しにくいので何気に嬉しい配慮ですね。
あと付属の収納ケースもベロア生地?の触り心地が良好で見栄えもシックなグレーが上々。地味に気に入ってます。
Anker製品付属の収納ケースはちょっと安っぽい感じのメッシュ素材で使いたい感ゼロ笑 だから輪をかけてRAVPowerの収納ケースの方が見栄え良く見えてきます。
RAVPower RP-PB122|使ってみて感じたこと
カバンにスッポリ入るサイズ感だから携帯性十分!
ミンティアのパッケージと比べるとその小ささが分かりますね。
RAVPower「RP-PB122」は約8cm角のコンパクトサイズ。ポケットにも入るサイズ感だから、容量が小さめのワンショルダーバッグやポーチなどにもスッポリ入ります。
また充電器とバッテリーが一体になった1台2役のモバイルバッテリーだから、荷物がかさばらないメリットもあります。旅行や出張の際はそのメリットが地味に活きますよ。「RP-PB122」さえ持って行けばいいっていう気軽さがイイですね。
期待を裏切らないスピーディーな充電性能
実際に使ってみるまでは半信半疑な部分がありましたが、やってみたらホッと一安心。確かな充電性能に大満足です。
僕は自宅では「高出力充電器」と「USB-C - Lightningケーブル」を使って急速充電してるんですが、「RP-PB122」はそれと同等の充電スピードを出先で発揮してくれました!
厳密にはPD対応充電器は「17.3W」、「RP-PB122」は「17.9W」でRAVPower「RP-PB122」の方が優れているという結果に!
出先でこのスピード感は嬉し過ぎます。
旅先や出張の際にも急速充電はかなり役立ってます
例えば観光のときってやたら無性に写真撮りたくなりませんか?だからついつい無駄打ちしちゃう笑 さらに土地勘が無いからGoogleマップを多用したりウェブ検索もしまくったり・・・だからバッテリーが尋常でないスピードで減っていきます。
そんな折、ちょっとカフェで休憩するときにササッと急速充電できるとすごく助かります。「RP-PB122」なら30分で最大50%も充電できるからメチャ心強い。カフェを出るころにはスマホバッテリーも息を吹き返してるのでまた存分に使うことができます。
「RP-PB122」を購入して以降4~5回は旅行や出張先で使いましたが、Anker「PowerCore Fusion 5000」とは比較にならない利便性の高さでした。まるで自宅で充電しているような急速充電が実現するなんて・・・夢にまで見た体験です(大げさ)。
充電性能を比較してみました
「RP-PB122」の急速充電性能がどれくらい優れているのか確かめるために、実際にテストをしてみました。
テスト方法はいたってシンプル。iPhone Xをバッテリー残量20%まで低下させた後、それぞれの方法で30分間充電を行い、その結果を比較してみます。
具体的なテスト方法とその結果は下記のようになりました。
テスト方法と結果
- RAVPower「RP-PB122」とUSB-Cケーブルで充電する方法
- 約49%のバッテリー充電ができた
- Anker「PowerCore Fusion 5000」とUSB-Aケーブルで充電する方法
- 約35%のバッテリー充電ができた
- Apple純正の「5W USB電源アダプタ」とUSB-Aケーブルで充電する方法
- 約20%のバッテリー充電ができた
結果は歴然でRAVPower「RP-PB122」のUSB-Cケーブルを使った方法が断トツでした。iPhone付属の電源アダプタに対しては約2.3倍、Ankerに対しても約1.4倍の急速充電性能があることが分かりました。
RAVPower「RP-PB122」はAnker「PowerCore Fusion 5000」よりも1,900円高いんですが、これだけ性能が違ってくれば急速充電性能の高さを理由に購入するのは全然アリだと思いますね。
ちなみに今回USB-Cケーブルとして使ったのはAnker「【高耐久】PowerLine+ II USB-C & ライトニング ケーブル」。耐久性の低いバージョンもありますが、高耐久版の方がコード部分が柔らかくて使いやすいのでおすすめです。
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バッテリー本体の充電はPD経由の方がおすすめ
「RP-PB122」本体の充電は「コンセントにACプラグを挿す方法」と「USB-Cケーブルを挿す方法」の2パターンがありますが、後者のUSB-Cケーブルを挿して充電する方がフル充電までの所要時間が格段に短いのでおすすめです。
下記の検証結果を見れば一目瞭然ですね。
「RP-PB122」本体フル充電の所要時間
- コンセントにACプラグを挿した場合
- 2時間35分前後
- PD対応充電器+PD対応USB-Cケーブルを使った場合
- 1時間15分前後
フル充電までの所要時間に1時間以上も開きが生じたのは驚きでした。
今からUSB-C充電環境を整えておくといいかもしれません
今後はiPhoneもUSB-C対応になる予定ですし、現状でもiPhone8以降は急速充電に対応済みです。そう考えるとこれから購入する充電関連機器はUSB-C搭載型を選んだ方が賢い気がします。目先の支払額は若干高く付きますが、長い目で見ればUSB-Cはこれからの時代のスタンダードになる規格なので末永く使えることが見込めてお得だと思います。
僕も先日重い腰を上げて環境整備をしましたが、その甲斐はありましたよ!
ちなみに今回の検証では、PD対応充電器にはAnker「PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ」、PD対応USB-CケーブルにはAnker「USB-C & USB-C Thunderbold 3ケーブル」を使用しました。
バッテリー容量に不満は・・・?
RAVPower「RP-PB122」のバッテリー容量は5,000mAhで最新スマホを1回フル充電できるくらいに相当します。
この容量を小さく感じる方もいると思いますが、僕はこれまでバッテリー容量に関して困ったことはありませんでした。恐らく1台のスマホをカバーする程度の容量で済んでいるためでしょう。なのでスマホとタブレットを同時に十分に充電させたいというのであれば、若干の物足りなさがあると思います。
このあたりは個々のニーズによりけりだと思うので、適宜ご自身の要望と照らし合わせてみましょう。
RAVPower RP-PB122|まとめ
「【⚡RAVPower RP-PB122レビュー】PD対応急速充電器+バッテリーの二刀流で旅行・出張に最適な充電器一体型モバイルバッテリー|飛行機への機内持ち込みもOK!」と題して、外出先でもiPhoneやandroid端末を急速充電させることができるPD対応USB-C搭載が魅力の充電器一体型モバイルバッテリー、RAVPower「RP-PB122」をご紹介してきました。
急速充電性能に1,900円払えるなら「PR-PB122」は”買い”!
iPhone付属の純正充電アダプタの2倍以上、Anker「PowerCore Fusion 5000」の約1.4倍も速く充電できる急速充電機能を搭載しているRAVPower「RP-PB122」は、PD非対応のためiPhoneを急速充電できないAnker「PowerCore Fusion 5000」よりも1,900円高い価格設定になっていますが、これらの急速充電性能に1,900円以上の魅力を感じる方ならマストバイなハイブリッド型モバイルバッテリーです。
僕もこの急速充電性能に惚れて2年近く連れ添ったAnkerに別れを告げてRAVPowerを迎え入れました。実際に急速充電具合を目の当たりにするまでは不安がありましたが、自宅で行う急速充電と同様の充電性能を発揮してくれた「RP-PB122」を買ってよかったと今では心から思えています。出先での充電性能の低さに飢えを感じている方、おすすめです!
iPhoneを急速充電する方法とは?
iPhoneはiPhone8から急速充電に対応していますが、付属品では急速充電を行うことはかないません。iPhoneを急速充電するには「高出力充電器」と「USB-C - Lightningケーブル」を用意する必要があります。
具体的な充電方法やおすすめの充電器・ケーブルについては、下記の記事にまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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