コーヒーに適した温度とは?
本記事の想定読者
- コーヒーとお湯の温度の関係って?
- コーヒーの抽出温度によって違いは生まれる?
- 温度によって変化する味わいについて知りたい
- 抽出後のコーヒーも温度変化によって何かが変わるのか?
- 飲むときの温度に適温はあるの?
- お湯の温度ってちゃんと計るべき?
- 温度計についても知りたい
コーヒーは温度によって味わいが変化する
コーヒーは、人によって好きな味わいがまったく異なる面白い飲み物ですよね。
スッキリした酸味のあるコーヒーが好きな方、コク深くて苦味の強いコーヒーが好きな方、薫り高いコーヒーが好きな方などなど、実に様々です。
中には冷めたコーヒーの味わいの変化を楽しむ方もいるのではないでしょうか?
そんなコーヒーの味わいは、様々な要素によって変化しますが、抽出時の温度や飲む際の温度によっても変化する点は非常に興味深いポイントです。
温度変化と味わいの関係性を理解して、理想のコーヒーを淹れてみよう!
本記事では、自分好みの味わいを見つけることに貢献するであろう、コーヒーの抽出温度や飲む温度と味わいの関係性について解説していきます。
抽出温度によって変化する味わいや、抽出後の温度変化に伴う味わいの移り変わりを理解すれば、より自分好みのコーヒーが淹れられるようになりますよ。
では早速、コーヒーの味わいと温度変化の関係について、詳しく見ていきましょう。
本記事の内容
コーヒーに最適な温度について|抽出温度で変化する味わい
皆さんはコーヒーを淹れるときに、お湯の温度を何度くらいに調節しているでしょうか。
ネットで調べてみると様々な温度が適温として語られていて、「一体どれが本当に正しい温度なんだ・・・」と余計に悩んでしまう方も少なくないと思います。
温度によって苦味と酸味のバランスが変化する
結論から言ってしまうと、そもそもコーヒーを淹れる際の最適な湯温という概念は存在せず、温度によって抽出される苦味と酸味のバランスを調整するというのが真相になります。
巷で語られている適切な湯温というのは、メーカーや自家焙煎店にとってのベストな湯温でしかないので、あなたにとって最適な湯温と言うのは、ご自身で探求して見つけ出す必要があります。
ではコーヒーを抽出する温度によって何がどう変化するのか。
ここではその味わいの変化について解説していきます。
湯温が高い場合
抽出温度が高くなるほど、コーヒー液は濃く抽出され、苦味成分も抽出されやすくなります。
コーヒーは基本的に酸味成分の方が先に抽出されやすく、苦味成分は後から抽出されるため、苦味をしっかり抽出したい場合には、高温の方が適していると言えますね。
一般的には90℃〜95℃くらいが高温での抽出基準になっています。
高めの抽出温度は、浅煎りの抽出に適している
浅煎りのコーヒー豆の場合はどうしても味が出にくいという特性があるため、比較的高温でしっかり抽出してあげると味わいを活かしやすいと言われています。
浅煎りで酸味が強くなりすぎて悩んでいた方は、湯温を高めに設定してみると、その悩みが解消されるかもしれませんよ。
湯温が低い場合
一方で抽出温度が低いと、コーヒー液の抽出濃度は薄くなり、苦味成分も抽出されにくくなります。
そのため味わいとしては酸味成分が優位なコーヒー液が抽出されるため、スッキリしたクリアなコーヒーを抽出したい場合には、低温の方が適していると言えるでしょう。
一般的には85℃前後が低温での抽出基準となっています。
深煎りには低温抽出の方が向いている
先ほどの浅煎りとは対照的に、深煎りの場合は苦味やコクが強くなりやすいため、低温で抽出することによって程よい濃度で抽出することができます。
苦味や雑味が多くて悩んでいた方は、85℃くらいまで湯温を下げてから抽出してみると、程よい苦味のコーヒーが淹れられますよ。
湯温が高すぎる場合
高温での抽出は苦味成分を抽出しやすく、濃度の濃いコーヒーを淹れることができますが、湯温が高くなりすぎると余計な雑味成分も抽出されてしまいます。
この「雑味」は、人によってどこまで許容範囲が異なる趣向性の強い要素ではありますが、高温抽出の場合には少なからず雑味の含まれたコーヒーが抽出されやすいことは心得ておいた方が良いでしょう。
雑味とは?
そもそも雑味というのは、本来コーヒーの旨味とされる成分とは異なる成分のことを指していて、「渋み・えぐみ」と表現されています。
主にコーヒー抽出時に出る灰汁(あく)によって抽出されます。
なるべく雑味の少ないコーヒーを入れるには?
使用するコーヒー豆やお湯の注ぎ方によっても条件は異なりますが、なるべく雑味の少ないコーヒーを淹れたい場合には、90℃以上の湯温での抽出は避けるようにしましょう。
特にコーヒー抽出は後半に雑味成分が出やすくなるので、本来の半分の抽出量で抽出を終わらせて、残りを「お湯割」にすることで雑味をカットするドリップ法もあります。
関連リンク【美味しいコーヒーの入れ方】プロ直伝のコーヒーの入れ方を伝授!クリーンな味わいがクセになるハンドドリップ法|バリスタ級のコーヒーをご自宅で!
各メーカー・自家焙煎店が推奨している湯温の違いについて
各メーカーや自家焙煎店によっても推奨している抽出温度は様々ですが、参考までに一部の抽出温度をご紹介しておきましょう。
スターバックスコーヒー
コーヒーの98%は水のため、味や匂いのない水を使うことが不可欠。
理想的なお湯の温度は90℃~96℃です。
UCC上島珈琲
お湯が沸騰したら火をとめ、表面のボコボコした泡が鎮まったときが抽出に理想的な温度(95℃前後)です。
ドトールコーヒー
適温は93℃。沸騰したら火を止めて約1分間おくと、だいたいこの温度になります。
カリタ
お湯の温度は約92℃が最適です。
(コーヒーの種類によりお好みで調整してください)
カルディコーヒーファーム
沸騰後1~2分置いたお湯(90℃前後)
珈琲きゃろっと
熱湯を注がない(85℃~90℃位)※きゃろっと実店舗では中煎りコーヒーで87℃抽出
カフェ・ヴェルディ
お湯の適温は82~83℃です。
これより温度が低いと酸味が強くなり、温度が高いと苦味が強くなります。
色々調べた中には「私はお湯の温度を計ったことがありません」と仰る自家焙煎珈琲店のオーナーさんもいらっしゃいました。
温度一つ取っても求める味わいによって本当に様々な基準があることが分かりますね。
コーヒーに最適な温度について|抽出後も変化し続ける味わい
普段何気なくホットコーヒーを飲んでいて、徐々に冷めていくコーヒーに対して「ちょっと苦味がきついかな・・・?」と感じたことがある方は、一定数いらっしゃるのではないでしょうか。に
実はコーヒーは、抽出温度だけでなく飲む温度によっても味わいが変化してきます。
ここではコーヒーを飲む温度の変化に伴う味わいの違いについて、解説していきましょう。
温度変化に伴う味わいの違い
抽出後のコーヒーの温度変化に伴って味わいは徐々に変化していきます。
「苦味」は温度変化の影響を受けやすい
苦味は味覚の中でも温度の変化によって大きく変化する性質があります。
熱い時には、まろやかで角の取れた味わいとして感じ取ることができる一方、冷たい時にはハッキリした苦味として感じやすくなります。
キリッと冷えたアイスコーヒーの方がしっかりと苦味を感じられるのは、温度による味覚の変化が影響しているわけですね。
「酸味」は温度変化の影響を受けにくい
酸味は苦味と違って温度による味覚の変化を受けにくい性質になっています。
ホットレモンのような温かいものであっても、冷たい酢の物であっても同様に酸味が感じられるように、コーヒーの場合もホット・アイス問わず酸味は感じられますよね。
しかし苦味が温度によって大きく様変わりすることによって、酸味の感じ方も微妙に変化してくるのが味覚の面白いところです。
美味しく飲める温度について
では、実際にどのくらいの温度が飲む温度として適切な温度なのでしょうか。
一つの抽出例を元にして解説していきましょう。
コーヒーの適切な温度は60℃~70℃
抽出時の温度によっても正確な温度は異なりますが、仮に抽出時の温度が90℃だった場合、5分後には約75℃、10分後には約65℃前後と温度は徐々に下がるため、飲むころには65℃前後くらいの熱さになります。
一般的に飲み物を美味しく感じられるのは、体温の±25度とされていて、コーヒーの場合は60℃から70℃が適切な温度とされています。
70℃以上だと熱く感じてしまい、60℃以下だとぬるく感じる
70℃を越えたコーヒーは熱いと認識されてしまい、本来の香味を楽しむことができませんが、飲むころのコーヒーは苦味もマイルドに感じられ、酸味とのバランスも程よく感じられる温度になります。
60℃を下回ってしまうと、ぬるいコーヒーと感じる方が多くなり、徐々に苦味が引き立ち、風味の損なわれたコーヒーに変化していきます。
より長く適温を保ちたい場合には、あらかじめカップを温めておくなどの工夫をすると良いでしょう。
コーヒーに最適な温度について|湯温を計る温度計について
温度によってコーヒーの味わいが大きく変わることが分かりましたが、肝心の湯温を感覚だけで調整するのは至難の業です。
そこでお湯を適温にするために用意したいアイテムが温度計や温度調整機能のあるケトルです。
ここでは湯温を計る温度計についてご紹介しましょう。
スティックタイプの温度計
お湯の温度を計るための便利な定番アイテムはスティックタイプの温度計が挙げられます。
お湯に直接スティックを指すことで簡単に温度が計れます。
100円ショップなどでも買えるので、物によってはかなり安く購入できます。
デジタル表示式
最も手軽で求めやすいタイプは、デジタル表示式スティックタイプの温度計です。
電源入れてすぐに使うことができる利便性の高さと、シンプルな使いやすさがポイントですね。
何を買ったらいいか分からない場合には、まずデジタル表示の温度計を購入してみるといいでしょう。
アナログ表示式
アナログ表示式のスティックタイプ温度計はクリップが一緒についているタイプのものが多く、ポットのフチに取り付けて温度を一目で把握できるようになっています。
また温度の表示速度は、デジタル表示に比べてアナログの方が早い傾向にあるのが特徴です。
デジタル表示は見にくいので苦手という方には、メモリで温度が確認できるアナログ表示式がおすすめです。
温度調整機能のついた電気コーヒーケトル
電気ケトルは非常に種類が多くなっていて、最近では沸かすだけに留まらず温度調整できたり、そのまま設定温度で保温できるタイプのものも存在します。
多機能な分だけスティックタイプの温度計よりも高価になりますが、コーヒーケトルと温度計が一つになっているので単品で買い揃えるよりお得な場合もあります。
コーヒーに最適な温度について|まとめ
「【コーヒーに最適な温度とは】美味しいコーヒーの抽出に適った温度とは?コーヒーの味わいに変化をもたらす温度について|美味しく淹れるなら温度管理は必須」と題して、コーヒーの味わいに変化をもたらす湯温について詳しく解説してきました。
最適な湯温を把握して、自分好みのコーヒーを淹れましょう!
コーヒーの抽出における湯温の度合いは、その味わいに大きな影響を与えます。
抽出温度を高くすることで苦み成分の多い濃いコーヒーを淹れることができ、抽出温度を低くすることで濃度の薄い、クリアでスッキリしたコーヒーを淹れることができます。
もちろんコーヒー豆そのものの性質などによっても味わいは左右されますが、湯温に少しこだわって淹れるだけで「同じコーヒー豆で淹れてるのに、こんなに味わいに違いが生まれるんだ」と感じられるほど、湯温が珈琲の味わいに与える影響の大きさを感じることができるはず。
ぜひ本記事と出会ったことを良い機会に、自分好みの味わいになる適切な湯温を探求してみてくださいね。
「美味しいハンドドリップコーヒーの入れ方」まとめ
クリーンで味わい深い本格ハンドドリップコーヒーを、自分自身で入れて飲みたいと思いませんか?
ポイントは、雑味を最大限抑えつつ、うま味だけを抽出すること。
一見難しそうですが、ご紹介する方法を用いれば、誰でも簡単にプロ級の美味しいコーヒーが入れることができるんです!
プロ直伝の美味しいハンドドリップコーヒーの入れ方については、下記の記事を要チェック!
関連リンク【美味しいコーヒーの入れ方】プロ直伝のコーヒーの入れ方を伝授!クリーンな味わいがクセになるハンドドリップ法|バリスタ級のコーヒーをご自宅で!
プロの味を手軽に楽しむならフレシャス「Slat+Cafe」
フレシャス「Slat+Cafe(スラット+カフェ)」とは、プロが入れるハンドドリップコーヒーを再現することができるコーヒーメーカー機能が搭載されたウォーターサーバーです。
グッドデザイン賞・キッズデザインアワードなどを受賞したウォーターサーバー「Slat」に、UCCと共同開発されたハンドドリップ機能が追加された「Slat+Café」は、冷水・温水・常温水に加えて、富士山の天然水で入れる本格コーヒーが味わえる特徴があります。
フレシャス「Slat+Cafe」の3大メリット
カフェ機能が搭載されたウォーターサーバー「Slat+Cafe」には、コーヒー好きが羨む次の3つのメリットがあります。
「Slat+Cafe」の3大メリット
- プロが入れたような本格コーヒーがボタン一つで味わえる
- 富士山の天然水で入れるコーヒーは格別!
- コーヒー器具の用意が不要だから、カンタン手間無し!
1.プロが入れたような本格コーヒーがボタン一つで味わえる
コーヒー豆をセットしてボタンを押すだけで、まるでプロが入れたような本格コーヒーを飲むことができます。
もちろんハンドドリップで重要な「温度調整」や「蒸らし」なども自動で行ってくれるので、まさにバリスタが淹れたような深みのある1杯を味わうことができます。
2.富士山の天然水で入れるコーヒーは格別!
富士山の恵みであるバナジウム天然水で入れるコーヒーは、水道水やペットボトル入りのミネラルウォーターでは味わえない円やかさ、軟水ならではの柔らかい飲み口が得られます。
コーヒーの旨味を最大限に引き出してくれる富士山の恩恵は、病みつきになること必至ですよ。
3.コーヒー器具の用意が不要だから、カンタン手間無し!
コーヒーをドリップする際に必要な器具のうち、コーヒーメーカー、ポット(ケトル)、フィルター、ドリッパー、サーバーなどが「Slat+Café」のカフェ機能で補われるので、器具の用意・後片付けをせずに本格ドリップコーヒーを楽しめます。
まるでカフェに居るような至福のひと時を過ごせますよ。
またコーヒー器具が不要になるので、キッチン周りがスッキリして見栄えも良くなるのも隠れたメリットでしょう。
フレシャス「Slat+Cafe」には、他にもメリット盛りだくさん!
ご紹介した3大メリットの他にも、フレシャス「Slat+Cafe」には数多くのメリットがあります。
「Slat+Cafe」のメリット
- サーバーレンタル代・配送料が無料
- 富士山の天然水が割安な81円/500mlで飲める
- 天然水は消費税率8%でお得(軽減税率対象品目のため)
- スマホで各種手続きが行える
- UCCドリップポット24杯分が無料でもらえる!
- 【期間限定】天然水1箱が無料プレゼント!
さすがにスーパーのペットボトル入りミネラルウォーターよりは若干高くなりますが、それでもフレシャスの天然水は500mlあたり約81円と実は割安なんです。
これで富士山の天然水で入れる本格コーヒーがボタン一つで飲めたり、玄関先までお水の運んでくれることを考えたら、なかなか魅力的な話だと思いませんか?
「Slat+Cafe」の魅力についてもっと知りたい方は、下記のフレシャス公式サイトをチェックしてみましょう!